魔法少女リリカルなのはVivid参戦

実は前回のエントリは、月曜日のスタッフブログで寺田Pが「水曜日に重大発表」(アクエリ公式サイトは毎週火曜日に更新)って発言した事から、新規にエキストラブースターに何かが参戦すると推測して書いたもの。
定期更新を外して行う重大発表なら、可能性は2つ。
・エキストラへの新規参戦→雑誌の情報解禁に併せてタイミングをずらした。
エラッタ制限カードなどの追加→このような発表時に、検証工数が足りないので1日遅れる事が良くある。
この内、先週に制限カードの追加が発表されたばかりなので後者の可能性が消えて、エキストラ参戦の可能性が濃厚だった。

閑話休題
それにしても『魔法少女リリカルなのは』のシリーズからとは、予想外に素晴らしいタイトルを引っ張ってきたと思う。
同シリーズの他作品が先行してヴァイスシュヴァルツに参戦していて、このシリーズのファンはTCGの経験がある人が多い。
アクエリは、ヴァイスシュヴァルツに劣らない位にゲームシステムのオリジナリティが高く、興味深いゲーム性を提供してくれる。
また、ヴァイスシュヴァルツに対して経験者が感じる不満点として「相互作用性の薄さ」があるが、アクエリは相互作用性が高い。
相互作用性ってのは、相手の行動に対してリアクションを取れる要素の事。
ヴァイスシュヴァルツだと、相手の行動に対するリアクションはフロントアタックされた時のカウンターステップのみである。これが、相手のキャラクターやイベントカードや起動能力の使用に対して何らかのリアクションが取れたり、相手の助太刀に対してこちらも助太刀を使えるとか、そう言う感じである。

ただし、現状のままでは、アクエリの版権物エキスパンションってのは、国産TCGの歴史に死屍累々と並ぶ売り逃げTCGと同じ末路を辿る。
手を出すべきものでは無いと言わざるを得ない。
ブロッコリーがその辺を意識し、『魔法少女リリカルなのはVivid』は方針を転換するのかは、来年のアクエリアンエイジのスケジュール発表を待って、見極めるしかないだろう。
現状の材料だと、『魔法少女リリカルなのはVivid』を重大発表と位置付け、公式サイトに仕掛けを打っている。これは、今までの版権物エキスパンションでは無かった良い扱いである。それだけ見ると、多少は「今までの版権物エキスパンションと一緒ではダメだ」と言う意識がブロッコリーにはあるのだと思う。

最悪のシナリオ予想

一方で、既存のアクエリユーザは「アクエリは版権にとらわれない、誰でも遊べるTCGだ」と言う認識でいる。
版権物エキスパンションを大事にするあまり、既存ユーザの方を軽視したら、これもまた問題である。
1つ、あまりよろしくない予想がある。
(1)『魔法少女リリカルなのはVivid』のカードパワーが、今までのエキストラエキスパンションと異なり、アクエリ正規エキスパンションのインフレ路線の延長線上にあるかのうようにデザインされる。
(2)アクエリ正規の大会を『魔法少女リリカルなのはVivid』のカードが席巻する。
(3)既存のアクエリユーザの一部、特になのはシリーズに興味のなかった層が、自分の認識と大きく事のなったアクエリの状況が嫌で辞める。
(4)『魔法少女リリカルなのはVivid』以降、アクエリ正規エキスパンションが幾つか出ると、インフレ路線なので、『魔法少女リリカルなのはVivid』のカードでは正規エキスパンションのカードに勝てなくなる。
(5)すると今度は、『魔法少女リリカルなのはVivid』でアクエリに始めた層が、自分の好きなキャラで遊べなくなるので、アクエリを辞める。
→結果、アクエリ全体のユーザ数は『魔法少女リリカルなのはVivid』参戦の前と比べて、大幅に減ってしまう。

まぁ、こんな馬鹿な事態にはならないと思うが、念の為、懸念を提示しておく。