WGP横浜地区決勝

タイトルカップに参加してきました。
横浜地区決勝の時とほぼ同じデッキを使いました(変更点は、「夕凪&虹子」を積んだだけ)。
ストレートで2連敗して強制ドロップです。

「12/20はマイシスターである咲耶の誕生日だから、東京地区決勝で咲耶を使ったデッキで優勝したい」などと考えた俺が馬鹿でした。素直なメタ読み通りべびプリデッキを使っておけば良かったです。
つか、対戦相手が3枚目の<3人の妹達>を素引きした程度で負けているようでは、まだまたデッキ構築もプレイングも甘くて、とてもじゃないけど咲耶のお兄様を名乗れないって事でしょう。

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ちなみに、優勝はべびプリ単で、使い手はゆん葵さんです。
つまり、横浜に続いて2連覇となった訳です。
ゆん葵さんは第3代目のアクエリ日本王者にも輝いた力量あるプレーヤーです。
Vスパークは運要素が強いTCGと言われていますが、それ以前に構築とプレイングとメタ読みも重要なTCGでもあると言うことです。

大会形式についての戯言

今回はダブルエリミネーションでした。
ちなみに参加者は72人でした。
横浜地区決勝は参加人数62人でしたが、土曜日WSに合わせた広さの会場を借りていた為か、席に余裕があったのでスイスドローになったと解釈していました。
東京地区決勝も、同様に土曜日WSに合わせた広さの会場を借りていた為か、席に余裕がありました。だから、スイスドローになるかと思いきやダブルエリミネーションでした。
おそらく、7回戦以上確定となる参加人数の場合は、ダブルエリミネーションになるのだと推測されます。
まぁ、1敗で強制ドロップのシングルエリミネーションよりは1万倍は良い大会形式なんですけどね。

木谷社長とちょっとだけお話してきました

Vスパークの参戦タイトルの件で面白い話を聞きました。
Vスパーク参戦タイトルのチョイスは、WSメインターゲットよりも上の年齢層と下の年齢層を狙っている、との事です。
つまり、『シスタープリンセス』『サクラ大戦』『ARIA』等、若干古めのタイトルってのは、WSメインターゲットよりも上の年齢層向けのタイトル、逆に『生徒会の一存』シリーズの等はWSメインターゲットよりも下の年齢層向けのタイトルと言う事だそうです。

まぁ、作品チョイスに話を絞れば、『生徒会の一存』シリーズ辺りは、俺みたいな年齢層の人間が読んでも面白いんだけどね。
事実、俺は『生徒会の一存』シリーズをVスパーク参戦って事で買って読んで見事にハマっている訳ですが。

それはさておき、この話、よく考えてみたら、これはちょっと意外でしたね。
何が意外かと言うと、WSメインターゲットよりも下の年齢層を意識してると言う点。
VスパークはWSよりエキスパンションのカード枚数が少ないのにRRの出現比率だけは同じ仕様です。かつ、WSはRR無しで実戦レベルのデッキ・特定の作品が主軸なデッキ組めますが、Vスパークで同じようなデッキを組む場合、何らかのRRが2種類くらいは4枚投入必須になります。
かつ、シスプリ単を組むにはトライアルデッキに1枚しか封入されていないカードが4枚必要だったり、べびプリ単やマリロワ単を組むにはプロモカードが何種類か4枚必須だったりします。
つまり、WSよりも資金面でのハードルが高いTCGに仕上がってます。(とは言え、LyceeMTGを遊ぶのに必要な投資額よりは全然安いので、シスプリべびプリに萌え狂ってる俺なんかは平然と投資してるんですけどね)*1
だから、作品チョイス的にもWSメインターゲットよりも上の年齢層を狙ってるのは理解できるのですが、下の年齢層を狙うTCGにはなっていないと現時点では判断しています。
来年春に新規参入する3ブランドについては、上記の問題点を(若い年齢層向けタイトルのデッキを組む場合には)クリアされている事を期待したいです。

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もう1つ興味深い話があります。
シスタープリンセス』『ARIA』みたいに世間一般的に流行が終わったようなタイトルでもTCG化すれば売れると言う事がVスパークを通じて証明されれば、同様の若干古めのタイトルが更に参戦する可能性があると言うことです。
事実、『シスタープリンセス』は大成功を収めていると言っても過言は無いと思います。
個人的には『流されて藍蘭島』とか『まなびストレート』とか『カードキャプターさくら』とか『少女革命ウテナ』とか『赤ずきんチャチャ』とか『美少女戦士セーラームーン』とか『アイドル天使ようこそようこ』とか『魔法のプリンセス ミンキーモモ』とか若干古めだけどTCG化されたら買って遊びたいと思うので、是非ともVスパークには頑張ってもらいたい。

ゲームバランスと原作再現性

Vスパークに関しては、このblogで散々「原作再現性が低い」と批判してきました。
この批判を書く度に、はてなスターを頂いていた。
(はてなスターとは、読み手の「ちょっといいな」を気軽に伝えるblog機能。コメントを書いたりトラックバックを送るよりは敷居が低い。詳細は右記を参照→http://s.hatena.ne.jp/guide)
それでも多くのユーザーに支持されているのは、ゲームとしてバランスが取れていて面白いからだと考える。
早いターンに起動す1ショットKILLが横行したり、特定のデッキタイプが突き抜けて強くて他のデッキでは太刀打ちできなかったりとか、そう言うバランス崩壊は起きていない。
また、ルールに不鮮明な点や矛盾点があったり、カードテキストがテンプレート化されていない為に混乱が生じると言った事象とも、割と無縁である。*2
これは、デザインを担当した遊宝洞が高い開発力を持っているからである。
その遊宝洞が高い原作再現性を実現できる開発力を得たら、鬼に金棒かもしれない。
が、往々にして、原作再現性を高める事までも遊宝洞に求めたら「角を矯めて牛を殺す」結果になりかねない。
正直、(遊宝洞に欠けている部分である)原作再現性の向上は、発注側であるブシロードが補うべき部分だと考える。
ぶっちゃけちゃうと「原作再現性を確保する為に、〜〜〜と言う条件でカードをデザインして下さい」って指示をブシロード側で出せば良いのだと思う。
例えば、『サクラ大戦』なら「アイリスら帝国華撃団の8人も、コクリコら巴里華撃団の5人も、すべて大神一郎をパートナーにしてください」とか、『生徒会の一存』なら「桜野くりむ・紅葉知弦・椎名深夏・椎名真冬ちゃんはすべて杉崎鍵をパートナー*3にしてください。また、これとは別に、桜野くりむ・紅葉知弦を相互にパートナーにしたカードと、椎名深夏・椎名真冬ちゃんを相互にパートナーにしたカードも出してください。あと、椎名真冬ちゃんには《妹》を忘れずに」みたいな感じで。
(注:『生徒会の一存』に関しては、ここ1週間程で手を出して単行本6冊読んだだけだから、もしかしたら内容的に間違ってるかもしれない)

遊宝洞なら、そう言う風に条件を縛っても、ちゃんとゲームバランスも良く仕上げてくれると期待したい。

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*1:例えばLyceeの《朱鷺戸沙耶》1枚買うお金でRR衛が4枚買えるし、MTGの《Baneslayer Angel/悪斬の天使》を1枚買うお金でRR衛とRR可憐を4枚ずつ買い揃える事ができる

*2:例えば、以下のような問題点2点が残っていたりする。[1]各種の括弧をテクニカルタームとして使い分けているに、「」囲いがカード名と文言の2種類を指すのに使われていて、どちらを指しているか文脈から判断しないとならない。[2]「可憐/KAREN」や「鈴凛/メカニックな趣味を持つ電脳系の女の子」の効果を満たす条件が判り難い。

*3:飛鳥と林檎もカード化するなら杉崎鍵がパートナーになるが、イラスト出ていないよね?