ブースターレビュー

シスプリ

血迷って『ウニメ』のキャラを出さなかったのは評価して良いと思う。
・・・遊宝洞製TCGで、こんなに「良かった探し」で苦労するのは初めてだ。
称号<3人の妹達>を持つカードが4種類あって、12人の妹達がそれぞれに割り振られている。
妹1人単体のカードは、上記3人の中でパートナーが組み合わさっている。
デッキを組む場合、<3人の妹達>を中心に組むと、手軽に性能高いデッキが構築できる。

ちなみに、<3人の妹達>は以下の4枚。
「衛&花穂&可憐」
「春歌&雛子&四葉
鞠絵咲耶鈴凛
亞里亞&千影&白雪」
この4組の<3人の妹達>は原作的に確定している物ではない。
ゲームバランス上、<3人の妹達>と言うサイクルを出すのが適切だったという事だろう。
組にするキャラ選択は、そういうイラストがあった、以上の物は無いと推測される。

こういうカードデザインされると、原作再現性が低いだけでなく、『自分の好きなキャラだけデッキを組む』と言う楽しみ方ができなくて問題である。特に、自分の好きなキャラのパートナーが、自分の好きじゃないキャラだった場合とか困る。トライアルの様に、原作どおり、兄と妹でパートナーか組み合わされているなら問題は無かったのに。
シスプリ信者として言わせてもらうと、トライアルデッキで提示された兄と妹12人と言う原作通りのパートナーの組合せを崩して欲しくなかった。

べびプリ

最大の懸念であった、氷柱ちゃんのパートナーはちゃんと綿雪になっていた。
これは評価して良いと思う。
ただ、他のキャラのパートナー組合せは疑問に感じざるを得ない。まぁ、作品的に、氷柱ちゃんと綿雪の組合せ以外で、他の姉妹同士の絡みは少ないほうだから、誰をどう組み合わせても不正解になるし、正解になるし、といった状況である。
この作品は百合展開が有る訳ではないので、姉妹同士でパートナーを組み合わせる事自体が不正解だと言えなくない。
べびプリ信者として言わせてもらうと、最適解は『作品の受け手が自己投影・感情移入の対象としてる「長男」をちゃんとカード化し、19姉妹全員とパートナーにする(トライアルの「兄」とシスプリの12人の妹と同じ感じで)。その上で、氷柱ちゃんと綿雪は相互にパートナーになっている別のカードも出す』だったと思う。
あと、技属性の割り振りにも疑問がある。
長女の「海晴」のみ《姉》を持ち、十九女の「あさひ」だけ《妹》を持つ。間に挟まれた他の姉妹は《姉》《妹》を持たない。
べびプリ信者として言わせてもらうと、この作品は「長男」の視点で楽しむものである。「長男」より年上のキャラは皆《姉》であり、「長男」より年下のキャラは皆《妹》である。
俺は「春風」が特に好きだから言うが、「春風」が《姉》を持っていないの違和感ある。また、俺は「蛍」「立夏」「さくら」「虹子」が特に好きだから言うが、彼女らが《妹》を持っていないのに違和感がある。

マリロワ

俺は原作知らないので評価はスルー。
ただ、原作解っている人の日記で、シスプリべびプリ同様に「パートナーの組合せがおかしい」って指摘が挙がっているのは目にした。

結論

Vスパークはトライアルの段階だと「俺の好きなキャラがカード化されていて、原作絵を使っていて、(少なくともシスプリは)原作再現がちゃんと出来てる、夢のようなTCG」だったので物凄く評価高かった。
ブースターが出たら、肝心要の原作再現が全く持ってダメダメで、評価を落とした。
あしたのジョー』で例えるなら、ボクサーだけカード化されて「丹下 段平」みたいなセコンドがカード化されていなくて、「矢吹 丈」のパートナーが何か別のボクサーになっているような状況ですね。
「丹下 段平」がカード化されて無いから、「矢吹 丈」のパートナーが何か別のボクサーでも間違いではないけど、できれば「丹下 段平」をカード化して「矢吹 丈」のパートナーに充てて欲しい、って所です。

今更文句を言ってもG'sマガジンには間に合わないけど、今後、発売される第2弾・第3弾では原作再現度が高いTCGにして欲しい。