新生Chaos宣言

ブシロードがChaosTCGに関して、大規模なエラッタとルール改正、その他の改革を打ち出した。
http://chaos-tcg.com/rule/ex_index.html
ChasoTCGのユーザだけでなく、WSのユーザにも影響する話を含むので、話題に取り上げる。

カード調整/ルール改訂

Lyceeの1年目を見るかのような混乱っぷりである。
大量のエラッタを含むver1.10発売とか、Lyceeと同じ歴史をなぞっている様に見える。
Lyceeの場合、2度にわたって大量エラッタを出したがカード交換は行なわず、エラッタをかけた後もカードバランスの悪さは払拭できず(デッキパターンが少ない)、初期に獲得したユーザの多くを失った。
その後、TYPE-MOONオーガストと言う人気の高いブランドの参戦などにより新規ユーザを獲得して盛り返し、初期ユーザも戻って来るような状況なった。
だがしかし、Lyceeは未だにエラッタが多い。テスト不足によるテキストの不備やバランスの悪さは、改善されているわけではない。

ChaosTCGも今回、大量のエラッタを出した。カード交換を行なうので、Lyceeと同様に既存ユーザを失う事は無いだろう。

が、このままエラッタとルール改定して終わりであったら、今後もエラッタの必要なカードを生産し続ける体制のままという事になる。
何故、システム部分が未整備のまま製品が発売されたのか?
何故、一部のカードに不具合が発生したのか?
原因を解明し、開発工程を改善しないと、ユーザは安心できない。
一般論として、理由として挙げられる物としては以下がある(あくまで例)。
 ・予算が足りなくて充分な人数のテストプレイ要員が確保できなかった。
 ・無理な開発スケジュールを計画していたために、充分なテストプレイを行なう時間を確保できなかった。
 ・開発会社のウェッジ自身に、充分なテストプレイを実施する能力が無かった。
ブシロードは、開発会社を変えずにプロデューサーを交代させた(交代前のプロデューサって誰?)。
この状況から考えると、開発会社のウェッジ自身に問題は無く、予算なり開発スケジュールなりパブリッシャー側に問題があったと言う事をアピールしている事になる。
その割りに、新しく就任したプロデューサーに関しては、TCGプレーヤーとしての実績とか、デザイナーとしての見識とかが強調されているように見える。
プロデューサーが変わったのなら、プロデューサーとしての仕事に対する実績や見識がアピールされるべきである。*1
この辺のちぐはぐさから、ChaosTCGでエラッタやルール改訂が必要となった理由を、ブシロードが把握できていないように受け取れるんだよね。

全国大会予選

暫定的ではありますが、秋に始まる地区大会決勝では、ヴァイスシュヴァルツ地区決勝とChaosTCG地区決勝の開催日が
別日になります。
これにより、「ヴァイスシュヴァルツ、ChaosTCG、どちらの大会にも参加したい」というお客様のご要望に対応できるようになりました。

前回まで、地区大会決勝は1地区につき2日間開催で、WS,ChaosTCG,サンマガ,アリスクロスの4タイトルを開催していた。特にWSとChaosTCGは複数のスタイルで地区決勝を行なっていた。
これが、WS,サンマガ,アリスクロスで2日間+ChaosTCGで1日以上の開催になるのなら問題は無い。あくまでユーザ的に問題が無いって話である。例えば、開催日数が増えることで、質の高いジャッジを充分に確保できるか?と言う問題は発生したりする。
2日間開催は変わらず、WSで1日+ChaosTCGで1日だとしたら、ChaosTCGと兼業していないWSユーザは1日分の大会が減った事になる。
実際、過去1年の地区大会決勝はタイトルカップ+2スタイル(白サイド/黒サイドとか、スタン/ネオスタンとか)であったが、今年秋の地区大会決勝はタイトルカップ+1スタイル(ネオスタン)だけである。
WSユーザ的にもChaosTCGユーザ的にも、兼業して無い人にとっては、1日分の大会が減った事なるのかも知れない。
だとしたら、あまり嬉しくないな。

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*1:この点に関しては、TCG業界のジャーナリズムと言う問題があるのかも。発表会等に参加したショップ関係者やジャッジやユーザの書くblogによって担われている為、新任プロデューサーのプロデューサーとしての実績や見識に関する専門的な記事が書けない。