エナジー・ドレインvsシルマリル問題が決着。

先週、こんなQ&Aが出た。

エナジー・ドレイン(339)
エルヴン・ハーミット“シルマリル”(1550)
エルヴン・ハーミット“シルマリル”(1553)

QA-1871
「エルヴン・ハーミット“シルマリル”」を、「エナジー・ドレイン」の効果で捨て札することは可能でしょうか? (2009/03/24更新)
いいえ、不可能です。

カードテキストとルールサマリーから、俺は《エルヴン・ハーミット“シルマリル”》を、《エナジー・ドレイン》の効果で捨て札することは可能と判断していた。
が、去年の夏頃から、「公式に質問したら『捨て札不可能』と言う回答が帰ってきた」と言う話が流れました。
そして、ジャッジによって捨て札可能・不可能の判断が割れる状況と成りました。

ちなみに、問題となっているのカードのテキストは以下です。

エルヴン・ハーミット“シルマリル
≪このキャラクターを対象に含む、プロジェクトカード・ファストカード・エフェクト≫は効果を発揮しない。

エナジー・ドレイン
目標の≪ブレイクカード1枚≫を捨て札する。
Xは目標の必要ファクターに等しい。

ここまで読んだ方は、「《エナジー・ドレイン》はプロテクトとか対象にならない・効果を受けない効果で防げるんだから、《シルマリル》も一緒なのではないか?」と言う疑問を持たれるかも知れない。
エナジー・ドレイン》をプロテクトとか対象にならない・効果を受けない効果で防げるのは事実である。
だが、《エナジー・ドレイン》を防げる根拠は、ルールサマリーの以下である。

 10-1.対象がブレイクカードの場合
ブレイクカードを対象に効果を発揮するカードの効果は、キャラクターが対象にならない、効果を受けない効果で防ぐことができます。

シルマリル》のアビリティは『効果を発揮しない』であり、10-1が適用されない。

そのはずであったが、フロアルールと矛盾するQ&Aが出たので、現状《エナジー・ドレイン》で《シルマリル》を捨て札できないのが正しい裁定となる。

付け加えるなら、《シルマリル》のアビリティは、既存のプロテクト・キャラクターが対象にならない効果・効果を受けない効果のパワーアップバージョンであった。だが、皮肉なことに、パワーアップした効果の文言となった為に、ルールサマリー10-1の適用外に出しまったのだ。

個人的な意見を付け加えておくと、面倒臭がらずに、フロアルールを改定して欲しかった。
『場に出ているブレイクカードを対象とする効果は、そのキャラクターを対象に取っているものとして扱う』的なルールを付け加えれば良いだけの話である。