今更だけど『ゼロの使い魔』雑感

■色と、キャラの特徴

最近はWSのユーザサイト巡回を怠っているので同ネタ多数かもしれないが、いわゆる「剣と魔法と竜の世界」的なファンタジー作品がWS参戦した場合、『WSでの色』と『4大元素』は以下のように対応するらしい。
赤:火
黄:風
青:水
緑:土

トライアルのカードを見た時、ちぃ姉さまが緑のファッティな事に違和感を感じていた。それが氷解したのは、製品版のコモンを整理した折に、赤いコモンでコルベール先生とキュルケの夫婦が並んでいるのを見た時だ。
ゼロ魔に登場する貴族=魔法使い達は、自分の得意とする系統と言うのを持っている。
《炎蛇のコルベール》先生と《微熱のキュルケ》は共に火系統の魔法使いである。
黄に配されたタバサとウェールズ王子は風系統である。黄色=風なんだなと思ってアンコモンを見て行ったら《ヴァリエール公爵夫人》(=ルイズのお母さん)もちゃんと黄で(絵のヘタレ具合が酷くて)吹いた。
青に配された《香水のモンモランシー》もアンリエッタ王女は水系統である。また、作品中で水系統のアイテムである『アンドバリ』の指輪を使った雑魚キャラもちゃんと青だったりしてる。
残った色である緑には、《青銅のギーシュ》が居る。『ゼロ魔』の世界観は割と特殊で、ゴーレムの作成や錬金術が土系統の魔法に位置付けられている。ちぃ姉さまことカトレアの系統は不明だが、作品中1回だけ魔法を使うシーンがあり、土系統の魔法でルイズとサイトの駆け落ちを手助けした。
ルイズとティファニアは虚無の担い手なので特定の系統を持たない。また、サイトやシエスタは魔法が使えない設定である。だから、特定の色が無い。
で、興味深いのがアニエスである。魔法の使えないキャラで、そこまで重要なキャラでないが、何枚かカード化されていて、あまつさえクライマックスまで持っているが、全て青である。同じ青のアンリエッタ王女に対して強い忠誠心を持つキャラだから青に配されたとも読めるし、赤に配されたコルベール先生に強い復讐心を持っているから青に配されたとも読める。欲を言えば、特徴「魔法」持つキャラとバトルする際に+修正を得る効果を持っていたら、アニエスっぽくなって良かったと思うんだけど。

まぁ、『ゼロ魔』の世界観がどうこうってよりも、今後の参戦作品のキャラの色配置を占う上で示唆の多いネタだったので紹介した。

■SRの追加について

D.C.からリトバスまでのエキスパンションでは、1カートン=16BOXに、SP2枚, RRR4枚, 金チケ1枚, 銀チケ3枚が封入されており、それぞれが別の箱に入っていてた。裏を返すと、上記のカードが入っていないBOXが1カートン当たり6つある事になり、それらは純然たるハズレ箱であった。
今回、上記のハズレ箱にSRが封入される事になった。
ここまで読むと、ハズレ箱が無くなったという事になるから、めでたし、めでたし、となるのだが、ところがどっこい落とし穴があった。
通常のRの代わりにSRが封入されている。と言う事は、SRが出た箱からはRが1枚減る。
SRはRやRRのパラレルだから、Rの枚数は変わらないと言えるかもしれないが、SRの仕様は全面Foil加工。これが大トラップ。
MTGFoilとか、アクエリのSagaIIまでのSPと同じである。
つまり、時間が経つに連れて曲がるのである。
Foil加工が曲がる問題は、コレクターなら気にしない。が、カードをゲームに使うプレーヤーは非常に問題視する。
MTG直撃世代とか、昔のアクエリプレーヤーと言うのは、インチキしてまでゲームに勝ちたいと言う気概は無く、曲がったカードと言うのはマークドであり、ゲームの楽しさを損なう物として嫌う。
SRはゲームに使えないカードと言う認識になる。
コレクションアイテムとしてトレードに使ったり、回収してバインダーに並べて楽しむ分にはFoilは良いんだけどね、ゲームに使うカードとしてデッキに投入されると困る。
でもって、一部のプレーヤーは、好んでFoilをデッキに投入している訳で。
曲がる仕様を利用してアドバンテージを得る行為と言うのは、総合格闘技で対戦相手がレスリング系の選手だと言うのを認識した上で体にクリームを塗って試合に臨むのと同じような行為かと。
SRを使ったインチキを咎められた時に「Foilが曲がるのは製品仕様だから、使っている自分でなくて、製造元が悪い」と弁明するのは、柔道の国際試合で柔道着が滑ると指摘された時に「洗ったばかりで石鹸が少し残っていた」とか弁明するのと一緒であるかと。

メーカ主催の大会なら、マークド等に対してはちゃんと対応されるから良いが、店舗レベルの大会では、その辺りの対応は難しいものがある。カード販売の片手間で大会を開いている店員からすれば、揉めている参加者は両方ともお客様であり、対応が難しい。
TCGをコミュニケーションツールとして楽しむ事を阻害する要素は、なるべく取り除いて欲しいものである。その観点から言うと、SRの導入は残念な部分が多い。

■使用されている絵について

トライアルでアニメ取り込み絵が多くて絶望していたので、製品版に関しては余り期待していなかった。
が、製品版の絵は割と良いと思える絵が目立つ。そう言うカードのカード下部のテロップを見ると、初出がアニメージュだったり電撃G'sマガジンだったりメガミマガジンだったりする。
動画からの切り取りでなく、1枚絵として作成された絵を多く採用してるのは良かったかな。
まぁ、それでもアニメ取り込みで残念な絵が何十枚もあって萎えるのだが。