宣言の取り消しについて

2chのアクエリスレで「間違えた宣言をしちゃった場合、それを取り消せるか?」と言う話題が挙がっている。
公認レフリーとして自分の考えをつらつらと。
原則として公式大会以上での話です。

■ルール上正しい宣言の場合
基本的に、ルール上正しい宣言は取り消せないと考えるべき。
「ルール上正しい宣言」と言うのは、宣言した行動を行えるタイミングにされてる、宣言された行動が可能(目標として適性であり、他の効果で禁止されていない)な物を指す。
ルール上正しい宣言の場合、相手がレスポンスを考える。レスポンスで持っているカードを使ってしまうかもしれない。レスポンスしない事で、対応できるカードを持っていない事を示してしまうかもしれない。宣言をしなくても、表情に表れるかもしれない。
極端な話、ルール上正しい宣言が取り消せてしまうと、相手の反応を見るために虚偽の宣言をする行為が横行してしまう。こう言う腰を使う行為は禁止されるべきである。


■ルール上正しくない宣言の場合(ただし、正しい宣言になるように訂正可能)
では、上記の規定から外れるルール上正しくない宣言についてはどうか?
こちらも取り消せないが、ルール上正しい宣言になるように訂正する事は許可されると考える。
競技性の高いTCGですら、ルール上正しくない宣言については巻き戻せる。カジュアル性の高いアクエリで、競技性の高いTCGより厳しい規定にする理由は無い。
ただし、アクエリはコストの支払いによって非公開情報が公開情報となってしまうため、巻き戻しが簡単にできない。
なので、巻き戻す代わりに、ルール上正しい宣言になるように訂正する。
例えば、勢力フェーズの手順をすっ飛ばしてプロジェクトカードやブレイクカードの使用宣言をしてしまった場合、先に勢力フェーズの処理を行った後、使用宣言してしまったプロジェクトカードやブレイクカードを改めて使用宣言した事にする。
対象がブレイクしていないキャラクターのプロジェクトカードをブレイクカードに使ってしまった場合も適正な対象に変更する。
分類が合っていないキャラクターを対象にブレイクカードのセット宣言をしてしまった場合は、分類の合っているキャラクターに変更する。
かと言っても「ファクター不足のカード使用宣言してしまいました。手札に軽ブレイクがあるのでコレを使用してファクターを増やしてから、ファクター不足のカードの使用宣言を行い直して良いですか?」って事にはならない。

■ルール上正しくない宣言の場合(ただし、正しい宣言になるように訂正できない)
ルール上正しい宣言になるよう訂正できなかった場合はどうか?
これは、支払ってしまったパワーカードは捨て札されるが、それ以外は無かった事にするべきだろう。
例えば、ファクターが足りないカードを使用宣言してしまった場合、支払ったコストは捨て札されるが、使用宣言したカードは捨て札されずに手札に戻る。