続・オフィ掲示板で話題になっている、シールド公認大会の件

http://cgi.broccoli.co.jp/bbs2/index.cgi?mode=view&no=630
「1日でシールド戦8回」は異様。疑惑を挟む余地はある。
しかし、即、不正大会と決め付けるのは問題ある。
そして、不正大会だと決め付けた事によるバイアスが掛かった為か、本来なら問題無い開催についても不正大会だと見なされ兼ねない主張がされている事が、主催者として一番気になった。

もう1つ言いたいは、繁華街にあるカード専門店が大量のプレーヤー向けに開く大会と、地方都市で数人の常連相手に大会を開く地場べったりの兼業販売店では、考え方が別だと言う事。
繁華街のカード専門店で一部の常連に、大会のスケジューリング等で便宜を図るのは不公平である。
地場べったりの店が常連に便宜を図るのは別。常連達が落とす金が、その店にカードで落とされる金の全てだから、別に不公平ではない。大会は、金を落とす人間相手のサポートなのだから、彼ら全員が参加できるような日程を組むのは当然である。仮に、常連全員が参加できるのが日曜日だけなら、大会は日曜日にしか開かないのが普通。「日曜日の大会が多すぎるから」といって別の曜日に移動した場合、参加できる大会が減った人からは不満が出る。
大会を開く上でも常連らがルール等のサポートをするし、初心者か来た場合の対応・育成も担当している。有る意味、地場べったりの店の場合、お店と常連は運命共同体である。
その中で、地場べったりの店が目に余るような行為をしていたら、ブロッコリーが指導するべきかと。

不正な大会とは

オフィシャルから公認されて、プロモーションカードが支給される大会として、不正な大会と言うのは、以下のようなものを指すと考える。
○申請だけされて、実際に開催されない大会*1
デュエルスペースの席やお店の閉店時間などに余裕があるのに、常連など一部の人間以外は参加できない大会*2
注:定員を超えていても、デュエルスペースの席が余っているなら、受け入れるべきである。参加賞プロモなら後からどーにでもなるでしょ?
○同じ形式の大会で参加者を分割して、配布するプロモを水増している大会*3
○参加者に参加賞プロモ・上位プロモが配布されない大会(c.f.カードカルトの件)*4

無論、上記の限りではない。

不正となでは言わないが、問題があるので改善するべき点があるとすれば・・・

アクエリの場合、1ヶ月に1つの店舗が開催できる公認大会の回数は8回。
無論、週末にしか大会を開かない店舗で、この枠全てを使い切る必要は無い。

ところで、やはり常連の中にも、シールド8回に参加できる資金力を持った人と、そうでない人がいるかも知れない。
公認8回を1日で開いた事で、シールドに参加できない層が、アクエリ大会に参加する機会を奪われているのだとすれば、それは問題である。

もっとも、2chに晒されている通り、問題の店は3/9に初心者講習会を、3/16と3/23に春コロを開いているので、上記の点については問題無い。

冤罪を発生させる「コレは不正大会だ!」と言う主張について

俺はともかく、他の善良な販売店・主催者が迷惑するから止めてくれ。

○リミテッドで定員が少ない
以前の日記(http://d.hatena.ne.jp/Nakaji_c/20080226#p3)に書いた事の繰り返しになるが、ご容赦願いたい。
定員を設けて申請した以上、主催者には、定員分のフレッシュパックを用意する義務が課せられる。
8人定員で6名しか来なかった場合、2人分のパックが行き場を失う。2人分だとしたら12パックである。
売店が売値の8掛けで仕入れている場合、売れ残っているパックの4倍、3箱+ちょっとの売上がないと赤字になる。つまり、大会自体が赤字となる。
売店で買っている個人主催者はもっと悲惨で、定員に達しないと即赤字である。(余談になるが、上位賞・お楽しみ賞として付けているプロモを、主催者に対する報酬としてもう1枚付けてくれないかな。こう言う場合の損失補填になるし。3大会ぐらい開催して3枚のプロモが入手可能なら、それを転売する事で会場等の費用を賄う事ができて、入場料無料とか、参加者への還元も可能になる。この処置に対してブロッコリーが必要とする費用は軽微なはず。主催するだけで上位プロモが与えられるなら、不正大会を開く必要も無くなるのだから、良い事ずくめだと思う。)

また、リミテッドは参加費が高いから、参加者は少なくなる傾向にある。参加者を少なく見積もるのは、主催者としては当然のリスク回避である。
MtGの話だが、自分は山梨は非公認の大会を何度か主催した事があった。一番勢いがあった時期だと、構築戦で参加者が100人近くに達する事も合った。そんな中、サイドイベントでブースタードラフト戦を企画した事があったが、参加者8人を集めるのに割と苦労した。ああ、必死だったさ。MtGのリミテッドは安い*5とは言え、参加者が1人少なかったら1000円の損失だからな。

正直、リミテッドの大会については「電話予約不可。常連以外は事前に参加費を支払わないと予約を認めない」ぐらいでも問題はないと考える。

無論「販売店が赤字でも別に構わない」と考えている人には通じない主張ではあるがな。販売店が無くても通販でカードは買えるからな。

○開催時間の間隔
「1時間間隔で開催」とだけ聞くと、確かに不正大会の匂いがしてくる。
しかし、定員に対する適正対戦数を考えると、結論は違ってくる。
定員4人に対する適正な対戦回数は2回。
アクエリは1本勝負なのだから、大会時間が1回頭1時間と言うのは何の問題は無い。
無論、あくまで1回当たりの時間の話であり、1日8回と言う異常な開催回数とは関係ない話で。

適正対戦数の算出方法について

ここでは、スイスドローのみで優勝者を決める際に、必要なラウンド数を指す。
誤解が多いが、対戦結果に引き分けを含む場合は、「0敗の者が1人以下になる回数」と規定されるべきである。

適正回数=「log(底:2)参加人数」(端数切り上げ)

具体的には以下である。
2人以下:1回
4人以下:2回
8人以下:3回
16人以下:4回
32人以下:5回
64人以下:6回
128人以下:7回
256人以下:8回

なお、logの説明については以下を参照。
http://www.shunzei.com/lecture/stepup/log.html

「適正対戦数ぎりぎりのスケジュール」が即、不正大会の証拠となるなら、定員16人の大会に対して2時間と言うスケジュールも不正だと言える事になる。
まぁ、確かにスイスドロー4回戦を2時間で回すのは厳しいものがあるけど。
例えば、俺が行っているお店では、1日で『CLAMP in CARDLAND』『アクエリアンエイジ』『プロジェクトレヴォリューション』『Lycee』の4大会を開いたりしてる。1タイトル辺りの大会時間は2時間になるんだけど、やっぱりプロモ目的の不正大会になるのかね?
まぁ、CiCプロレヴォは参加者2名だったんで、実際には時間の余裕がたっぷり有ったのですが。

開封を兼ねたリミテッド
いや、これ、何が問題なのか全く理解不能なんだけど。
デッキパーツに必要なパック開封は、単純なパック開封として行い、必要なパーツが揃った上で、リミテッドは別途行えって事でしょ?
アフォか?
お金が勿体無いだろ。

○プロモ目的で設定された大会
・・・不正なく開催されてるなら問題なくね?
プロモ欲しいから既存店舗で大会が行われる回数が増えたり、プロモ欲しいからユーザが新規店舗を開拓したりしたの、Lyceeがここまでユーザを増やした原動力の1つだと思うよ。
それは別に悪い話じゃない。

最後に

俺は「転売目的の可能性がある大会の開催もやむなし」と主張している訳ではない。
オフィ掲示板に書かれた内容では、全くもって不正でない大会すら不正大会とみなされる可能性があるから、指摘をしたのだ。
実際に大会を行っていて、他からの参加希望者を受け付けいて、ちゃんと規定どおりにプロモを配布していれば、特に問題は無いだろう。
無論、不正の疑いがある大会があったらブロッコリーに通告して調査してもらうの必要があるだろう。
仮に、転売を目論む者がプロモ取得を目的に大会を企画したとしても、誰かが行って邪魔してやれば良い話である。
そして、実際に不正があったら、賞品として提供したプロモは没収すべきだし、以後の大会申請は却下すべきであろう。

*1:告知したにもかかわらず、参加者が1人しか来なかったようなケースは除く

*2:例外もある。参加条件がパック購入とか、会員制を敷いているデュエルペースで会員になる事が参加条件など、誰でも解決可能な参加条件であるなら、不正ではない

*3:例えば、シールド戦で8人の参加希望者に対して4人の大会を2つ開くなど。ただし、ブードラ等でポット別に大会を開くのは、これに当たらない。12人の参加者で6人の卓を2つ立てた場合、それぞれの卓に対して優勝プロモを出すべきである。実際にブードラを申請する場合、どうなるか不明であるが。言うまでも無い事かも知れないが、ブードラは同じ卓内の者同士で対戦する事を前提とした遊びである。異なる卓の勝者同士で優勝決定戦を行うなどはナンセンスである。

*4:http://harakiri.at.webry.info/200802/article_2.html参照。左記の件については、最終的には解決しているそうである。しかし、他にも同様の問題あるとの事。上記の件で注意が入った後である春コロででも現在進行形で同様の問題が発生しているそうです。

*5:ブードラなら1人3パックで遊べる。当時、英語版なら高くても1パック300円台で入手可能であった。