逆転裁定

1/15付けで逆転裁定が3つ(実質的には2つ)出た。

紹介する順番が前後するが、まずはこっちから。

サンクチュアリ(841)
冬の神“ペルセポネ”(1081)

QA-1345
サンクチュアリ》が、効果を発揮している時に《冬の神“ペルセポネ”》のエフェクトの効果を受けたキャラクターがアタック宣言しました。この場合、アタック宣言を行ったキャラクターのパワーカードは捨て札されるのでしょうか? (2008/01/15更新)
いいえ、「サンクチュアリ」の効果は「冬の神“ペルセポネ”」のエフェクトの効果で防ぐことができますので、アタック宣言を行ったキャラクターのパワーカードが捨て札されることはありません。(この裁定は逆転裁定です)

逆転前の裁定はSagaII時代に出たもの。当時、パワーカードに影響を与える効果は、パワーカードを対象にしていると言う解釈であった。
Saga3で《サンクチュアリ》が再録された際、≪≫で囲われたのがキャラクターとなったので、効果の対象がパワーカードからキャラクターに替わったように見えた。
この点、テキストに不整合がありルール上は対象がパワーカードのままなのか、意図的に対象を変えられていてルール上も対象がキャラクターに変えられていたのかが解らなかったのだが、今回の逆転裁定で後者である事が周知される事になった。

この話、実は先日、アクエリ開発スタッフの加瀬さんと話をする機会があり、その時に出た話題だったりする。
サンクチュアリ》のみならず、《ポイズンクラウド》系やら《三元遁甲陣》やらも同様で、対象がキャラクターに変更されているのは意図的は変更であるらしい。(《三元遁甲陣》については、似たようなテキストで≪≫の有無に差がある《奇門遁甲陣》との比較。だから、《奇門遁甲陣》の裁定は《三元遁甲陣》には適用されない)
そう言う話を聞いたので、《サンクチュアリ》と《冬の神“ペルセポネ”》の裁定が残っていると言う指摘をした。それが反映されたと言う事である。

QA-1149
自分の支配エリアにコストを支払うことができるキャラクターが1人もいないとき、0コストのブレイクカードのセットはできるのでしょうか? (2008/01/15更新)
いいえ、その場合0コストを支払えるキャラクターがいませんので、ブレイクカードを使用することは不可能です。(この裁定は逆転裁定です)

QA-1150
自分の支配エリアにコストを支払うことができるキャラクターが1人もいないとき、0コストのプロジェクトカード、ファストカード、パーマネントカードを使用することができるのでしょうか? (2008/01/15更新)
いいえ、その場合0コストを支払えるキャラクターがいませんので、0コストのプロジェクトカード、ファストカード、パーマネントカードを使用することは不可能です。(この裁定は逆転裁定です)

先に断っておくと、この話については、俺は何も加瀬さんに話をしていないよ。

キャラクターが行動を起こす場合について、コストが支払えないなら、0コストを支払えないと言う裁定がQA-567及びQA-963がある。
つまり、《土御門紗綾》や《折鶴》などでコストが支払えない場合、0コストのエフェクト宣言は不可能だし、インターセプトを持っていてもガード宣言は行えないと言う事だ。
この裁定を、プレーヤーがカードを使用する場合のコストの支払いにも適用し、整合性を持たせたものだと推測する。
結果、《霊媒》やら《ストレングス》やら《チーター》やらの、相手の場によっては0ファクターでブレイクできるカードが、後攻1ターン目には使用不可能となる。
上記のカードは、後攻の不利を軽減させる効用があった。ゲームバランスが先攻有利に傾くのは好ましくないな。

今回の逆転裁定で気になるのは、0コストのカードを使用する際「0コストの支払い」を支配キャラの誰かで行う必要があるのか否か。
これは《グラビティ・スフィア》とか《バッフル》とか《アンドレア・ヴェルレーヌ》とかに影響する。

ところで、この逆転裁定で《ハロウィンナイト》の価値が上がったとか言っている人がいるのだが、俺には理由が解らない。今回の逆転裁定って《土御門紗綾》や《折鶴》みたいな「コストを支払えなくする」効果に関係する話。だから、パワーカードを操作する効果とは何も関係ない。