今、デッキ構築型ゲーム『ドミニオン』が熱い!

http://b2fgames.com/article.php?story=Dominion
半年くらい前に上記の記事を読んで興味を持って、つい最近になってプレイしたのだけど、予想通り面白い。
今まではボートゲームなんてしなかった、周りのTCGユーザも、俺が勧めた訳でも無いのに『ドミニオン』に侵食されて行った。
MTGのプレーヤーも、Lyceeのプレーヤーも、アクエリのプレーヤーも、ヴァイスシュヴァルツのプレーヤーも、『ドミニオン』が浸透して行った。

ドミニオン』は、ボードゲームながら、TCGユーザに非常に親和性が高いゲームである。

効率の良いデッキの組み方は、各種TCGの構築理論が色々と応用できる。
勝利点カードを獲得するとデッキ性能が落ちるジレンマは、各種TCGで採用されている「勝利条件を満たそうとするとリソース的にハンディが与えられるギミック」と一緒である。
カードの効果でデッキの中身を入れ替えて効率の良いデッキを目指すゲーム性は、ヴァイスシュヴァルツでリフレッシュ後のデッキのクライマックスカードを濃くする部分に通じる所がある。
デッキに入る候補のカードは25種から10種が選ばれるが、この10種が毎ゲーム異なるので、カードの組み合わせから、どういう組み合わせのデッキを作るのが効率良いのか考えるのは、TCGで新エキスパンション発売後にスポイラーを見て、何を使えば強いデッキになるのか考えるのに通じる所がある。
さらに、選ばれた10種のカードから、他のプレーヤーがどんなデッキを目指すか想定して、それに勝つデッキ作りを目指すのは、TCGのメタゲームそのものであろう。


ドミニオン』の難点を挙げると以下。
・絵が萌えない。
・カードの大きさが特殊でユーロスリーブでないとちゃんと入らない。普通のTCG用のスリーブに入れると、長さが足りずにカードがはみ出るか、横幅が広過ぎて余るかする。

萌え化

これだけ素晴らしい題材なら、萌えゲーム化を考える。
同人ベースだが、アイマスを題材にした「どミリオン!」と言うのが存在する。
http://www4.airnet.ne.jp/yuz/pland/index.html
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8798633
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9021079
こいつは未プレイなのだが、買ってきて遊んでみたい。

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もう1つ、アークライトが作った『たんとくぉーれ』と言うデッキ構築型ゲームがある。
アクエリでお馴染みの絵師を大量に使った、カードイラストは素晴らしい商品だ。
知り合いが購入していたので何度か遊んだのだが、ゲームデザインが致命的に駄目だった。
デッキ構築型ゲームの良さが全然生きてない。
お屋敷(=デッキ)にメイドさんを迎えるって題材なのだから、デッキから除外とか、他人のデッキからカードを抜き取るとか出来ないのは仕方ないとしても、駄目すぎる。
結果として、アクションを連打する戦法しか取れないから、ゲームが冗長になるのが良くない。

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ブロッコリーブシロードあたりが、既存の人気版権でデッキ構築型のボードゲームを出してくれないかな?
デザインは遊宝洞に任せれば問題ないだろう。

東方混沌札

ChaosTCGの東方ProjectのOSである『東方混沌札』については、一般のカードショップでは販売されない事が問題視されていた。
カードショップのデュエルスペースには「そのお店で売っていない商品・売ったことが無い商品で遊んでは駄目」と言う大原則がある。
自分の店では扱えない東方混沌札がショップの大会で使用可能とか、上記の大原則に抵触するにも程がある。
これは、東方Projectと言うコンテンツの性質を考えると仕方の無い事ではある。
だが、下手すると、今までブシロードが培ってきたショップとの信頼関係を崩壊させ兼ねない代物である。
そう言う訳で、東方混沌札の扱いについて、WSやVスパークと言ったブシロードの他TCGプレーヤーとしては非常に気になる所であった。
この点に関して、東方混沌札の発売元であるアクシアから下記のような発表があった。
http://chaos.axia-info.com/qanda.php

●Q1. 東方混沌符はどこで購入できますか?
■A1. お取り扱い店舗一覧は当HPにて掲載予定です。

●Q2. 東方混沌符はChaosTCGのOSのひとつですか?
■A2. はい。
東方混沌符もChaosTCGのOSのひとつとして取り扱います。

●Q3. 東方混沌符は、大会で使用することはできますか?
■A3. 東方混沌符は流通限定商品であるため、現在のところ株式会社ブシロードが4〜8月に主催する公認・公式大会で使用出来ないものとする予定です。
それ以降のChaosTCG公認・公式大会における東方混沌符の取り扱いに関しましては随時発表していきます。

●Q4. 東方混沌符を使用できる大会は行われますか?
■A4. はい。
アクシア主催のタイトルカップ東方混沌符が開催予定です。
スケジュール等は当HPにて発表いたします。

●Q5. 東方混沌符の初心者講習会は行われますか?
■A5. はい。
全国4か所で講習会を行う予定です。スケジュール等は当HPにて掲載予定です。

とりあえず一安心。
ただ、東方Projectのファンには残念な話。

続・2010年参戦タイトル予想論

今更だけど、ライブがある2/6は土曜日だったんだね。
てっきり日曜日で、自分が主催する大会と被って行けないのだと思っていた。
まぁ、その日は休日出勤の可能性が高いので、チケット取らなくて正解だったんだけどね。

前回の記事はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/Nakaji_c/20100112#p2

咲-Saki-』と『はなまる幼稚園

同じヤングガンガン掲載作品なんで、むしろ、今後のVスパーク参戦作品になるかもしれないね。
Vスパークは1エキスパンション3作品だから、もう1作品は月刊少年ガンガンから『ながされて藍蘭島』を持ってきて欲しいな。
まぁ、コミックブレイドとガンガンが並立するのは、それはそれで面白いんだけどね。

けいおんTCG

けいおん!』を挙げて見たけど、別のTCGが出るみたいですね。
「プレシャスメモリーズ」
http://www.p-memories.com/pc/
正直言って売り逃げTCGだろうコレ。買わないほうが良い。
WSファンだから、やっかみで言っている訳ではない。
アニメファンなら『京アニ作品なら安心して見れる』とか、過去の実績から新作を判断することがあるだろうけど、それと同じ分析をTCG業界で行った結果、導き出されるのが上記の結論。

TCGサポート業務は「エンスカイ」って会社が担当するんだろうけど、ここって元アマダなんだよね。
アマダって言うと有名なTCG売り逃げメーカー。「おジャ魔女どれみ」や「東京ミュウミュウ」何かをTCGにしていて、買っちゃった人が苦労してる事を俺は知っている。
ロクにサポートされず、大会もほとんど開かれずに、それどころか対戦相手も満足に見つけられず遊ぶのにも苦労するだろう。

今はティザーサイトだけど、発売日などが正式に発表された段階で、向こう1年分ぐらいの大会とエキスパンション発売の予定が出ないと、やっぱり売り逃げだと判断して良いだろう。

初音ミク(VOCALOID系)

面白い仮説を聞いたので、紹介と考察を。

ニコニコ動画には御三家という3つの人気カテゴリがある。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B8%89%E5%A4%A7%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%AB東方Project
アイドルマスター
VOCALOID
である。

ブシロードニコニコ動画で大量にCMを打っている。ニコニコ動画で人気あるタイトルを逃すはずは無い。
そして、版権が降りた場合「ブシロードニコニコ動画の御三家を別々のTCGに参戦させる方針」とする仮説がある。
既にWSにはアイマスが参戦していて、ChaosTCGには東方が参戦しているから、確かに仮説通りである。
そうなると、初音ミクの版権が降りた場合、ブシロードはWSではなく、別のTCGに参戦させる事になる。
有力候補としては、今年3月に大規模な初心者講習会が予定されている『ヴィクトリースパークTCG』となる。
SEGAのエキスパンションに『初音ミクProjectDIVA』として参戦させるのは実現性が高そう。

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だが、VOCALOID系をTCG化する上での障害として、キャラ数が少な過ぎると言う物がある。
例えばChaosTCGなら「同じ名前のキャラはデッキに4枚まで、自分の場には1枚しか出ない」と言う制約があるのでVOCALOID系参戦には無理がある。
WSは同じ名前のカードはデッキに4枚までだが場には複数出せるし、同じキャラクターを形容を変えて何枚でもカード化できるのでキャラが少ない版権でも問題は無い。
Vスパークだと、同じカードが複数場に出せるし、カード名=キャラの名前だが『称号』と言う副カード名みたいなものがあって『称号』違いならそれぞれ4枚デッキに入れる事ができる。
が、Vスパークには『パートナーシステム』と言う固有のルールから来る問題が存在する。
Vスパークとルールがコンパチのサンマガでは「主人公とヒロイン」とか「ボクサーとセコンド」とかそう言う関係性があるキャラ同士を結びつけて原作再現性を高める方向に上手く機能した。
これがVスパークとなると、かえって原作再現性を損ねる制約となってしまった。
ハーレム型の萌え系コンテンツだと、プレーヤーキャラに対してパートナーの対象となるヒロインが12人も19人もいるから、これがゲームバランスに悪影響を及ぼす。
話をVOCALOID系に戻すと、初音ミクをVスパークのカードにしたとするなら、カード名は初音ミクになって、称号は曲名になるだろう。
初音ミク/恋スルVoc@loid」
初音ミク/ブラック★ロックシューター
こんな感じだ。
これにパートナーを設定するとしたら、誰が相応しいか?
そんなのは決まっている。
それぞれの曲を作成したプロデューサだ。
だから「初音ミク/恋スルVoc@loid」のパートナーは「OSTER project/ふわふわシナモン」であるべきだろう。
ってココまで考察して我に帰る。
プロデューサのカード化って誰得にも程がある。

【結論】
VOCALOID系のVスパーク参戦は無理。

最終予想

2/6に発表されるのは5タイトルって事なので、希望的観測を全て捨てて、絞ってみた。

■ヴァイスサイド
とある科学の超電磁砲

■シュヴァルツサイド
新世紀エヴァンゲリオン
鋼の錬金術師
○アイドルマスター2nd
ブレイブルー

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ヴァイスサイドは既に「D.C.P.C.」と「Angel Beats!」の参戦が発表されている。
これで合計7タイトルでヴァイスサイドが1つ未発表で残っている。
去年もライブまでに7タイトル発表、夏コミで最後の1タイトルを発表したから、それと同じ動きをするのだろう。

解説

最終予想は手堅いタイトルでまとめてみたのだけど、誰得参戦枠だけは読めなくて困った。*1
コンテンツホルダー側が宣伝の為にTCG化を希望してるであろうタイトルって事で、苦し紛れに、先にアクエリ参戦が発表された『ブレイブルー』を挙げてみた。
ほら、アクエリの参戦タイトルって『クィーンズブレイド』もブシロード社製TCGと被ったじゃないですか?
ブシロードがやたらとTVやネットで広告打っているから、萌え系コンテンツのホルダーからはTCG業界全体が活気あるように映る訳です。TCG化すればTCGのパブリッシャーが広告を打ってくれるので、自社コンテンツの広告にもなる、と考えます。
そう考えたコンテンツホルダーは大抵ブシロードTCG化を打診するのですが、一部の頭の回るコンテンツホルダーは「TCG化するならブシロードに限らなくて良い」と考えるでしょう。
これが、昨今ブロッコリーブシロードTCGで参戦するタイトルが被る理由だと、俺個人が勝手に推測しています。

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*1:一般的に「ユーザの中の誰が得する(喜ぶ)の?」と言われる参戦タイトルの事。前の記事に書いた通り、個人的に誰得参戦はコンテンツホルダーにもパブリッシャーにもユーザにもメリットはあるので、悪く無いと思っている