ブシロードTCGのフロアルールが統一された話

ジャッジ協力をする公認ジャッジが人手不足なので、TCG関係なくジャッジ協力してもらう為にフロアルールを統一したのでしょう。
プレーヤーとしても、ジャッジとしても、覚える事が減って楽になった。
まぁ、ヴァイスシュヴァルツとヴィクトリースパークのフロアルールは、MTGのトーナメントルールを手本にした内容で、中身も似通っていたので、もともと覚える事も少なかったんだけどね。
大きな変更点は以下。
・いわゆる「手札シャカシャカ」「手札パチパチ」の類が、警告を受ける反則行為と位置付けられた。
・シャッフル時、無作為化の前にカードを並べ替える行為が、今まではMTG同様に認められたが、表現が「推奨しません」に変わった。無作為化の前に並び替える事だけで反則に取られないのは以前と変わらないが、ジャッジがカードの積み込み行為やスロープレイと判断した場合、別の罰則が適用される旨が記載された。(ジャッジ的には、対戦中にCXを並べ替えてるのをスロープレーとして反則に取り易くなったし、対戦中では無い盤面でCXを並べ直していて充分な無作為化をしてない場合に積み込み行為として反則を取り易くなった)
・罰則の変更。「注意」→「口頭注意」は文言が変更されただけ。また、ブシロードの公式大会は1本勝負が多く、今まで区別されていた「デュエルの敗北(マッチの内の1本を敗北)」と「マッチの敗北」が同じ重みを持っていると言う欠陥があったが、「デュエルの敗北」を廃した事で改善された。これに合わせて、今まで「デュエルの敗北」相当とされていた罰則が「警告」「マッチの敗北」に振り分けられている。
・対戦相手の違反の見逃しが罰則の対象になった。誘発忘れなどを指摘しないと口頭注意〜警告。故意に見逃したら不正行為になる。
・WSの試合時間が5分伸びて25分が30分になった。
・合意による引き分け(インテンショナル・ドロー)が基本的に禁止された。大会形式によってはIDが認められる場合があるような記述になっている。IDはスイスドローで上位8人ぐらいを決めて、上位8人で改めてシングルエリミを行うような大会形式だと意味を持つ。が、ブシロードの公式大会・公認大会のほとんどはスイスドローだけで上位1〜2名を決めるような大会形式なので、IDする意味が無かった。MTGを手本としていたフロアルールを現状のブシロード公式大会の大会形式に合わせた。
・時間切れの処理。今までフロアルール上は、エキストラターンがあり、それでも決着が付かなかった場合は引き分けとする記載なのに対し、ブシロード公式大会では時間切れの時点で勝敗の判定を行っていた。実際に行われている公式大会の大会形式に合わせた記載が追加された。

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これで、ジャッジ協力をする人が増えてくれると良いな。特にVスパークは、ジャッジが少ない問題の割を食っている。Vスパークのジャッジ資格を取ってるジャッジ協力者が足りなくて、他のブシロードTCGのジャッジ資格を持っている人がVスパークの担当に回される事が多い。結果、1次裁定で総合ルール上、正しい裁定を受けられる可能性がかなり低くなっている。

あと、手札シャカシャカやCX積み込みに対する裁定の変更は、ブンケイPの意向が強く反映されているように思えるんだけど、色んなTCGでジャッジをやってる俺から見たら、時代に逆行してるように見える。MTGのいわゆる『暗黒時代』みたいな事態がブシロードTCGに到来しないと良いんだけど・・・