何故、俺は原作再現性にこだわるか?

上記は、「カードの効果やシナジーに沿ってデッキを組んだ時、デッキに入ってくるキャラが、ユーザーの趣味・嗜好に合っているのか?」って観点から論理的に考証した結果である。
キャラクター性の強いTCGにおいて、「カードの効果やシナジーに沿ってデッキを組んだ時、デッキに入ってくるキャラが、ユーザーの趣味・嗜好に合っているのか?」と言う観点は非常に重要である。今は落ち目だが、一時代を築いていた『アクエリアンエイジ』や『Lycee』は、この観点が非常に良く考証されたカードプールになっていた。
例えば『アクエリアンエイジ』だと、メイドさんは白、巫女さんは赤、魔法少女や魔女っ娘は青、けもの娘は緑、女子中高生は白、天使は黒と、コスチュームなどの外見的な萌え属性で色分けされていた。結果、メイドさんデッキを使いたければ白とか、巫女さんデッキを使いたければ赤とか、非常に解り易かった。
また『Lycee』だと、ツンデレは日属性、無表情・無口キャラは雪属性、アホの子キャラは日属性、ロリキャラで大人し目なら花属性、ロリキャラで元気なタイプは日属性と、キャラの性格的な萌え属性で色分けされていた。

Vスパークの前身は『サンデーVSマガジン』と言うTCGである。Vスパークはサンマガから、ルールや技属性などを引き継いでいる。サンマガは、週刊少年サンデー週刊少年マガジンの古今の連載作品が参戦したTCGであった。その頃のカードの技属性は、作品の傾向・ジャンルから付けられる事が多かった。《格闘》《スポーツ》《推理》などであった。
少年漫画の読者に対してであれば、こう言うカテゴライズなら「カードの効果やシナジーに沿ってデッキを組んだ時、デッキに入ってくるキャラが、ユーザーの趣味・嗜好に合っている」カードプールになると思う。自分はサンマガをプレイしていた訳ではないから、断定はできないけど。
Vスパークにとって悲劇だったのは、初期の参戦作品は少年漫画とは毛色が違うのに、サンマガで使われていた技属性が引き継がれていた事。Vスパークのキャッチコピーでが「歴代のヒロインたちが集う夢のカードゲームが今、始まる」「あなたのヒロインたちが物語を奏でるTCG、それがヴィクトリースパーク!」等であった事から、本来なら、その手の作品傾向に合わせて技属性を一新すべきであった。
結果、自分の1番使いたいキャラの技属性や称号やパートナーに沿ってデッキを組んだ時、デッキに入ってくる他のキャラが自分の趣味・嗜好に合って無い事が多いから、原作再現性に難があるとVスパークは評されてしまった。
Vスパークが、参戦作品の強さの割りにシェアを伸ばせていなかったりするのは、上記の理由から「カードの効果やシナジーに沿ってデッキを組んだ時、デッキに入ってくるキャラが、ユーザーの趣味・嗜好に合っていない」と言う問題が存在したのが原因の1つだと推測される。

ぶっちゃけ、萌え系・美少女コンテンツをTCG化したのに、Vスパークだけこの観点に欠けているブシロードが異常なんだけどね。