妹の魅力を語る・・・なるべく論理的に

妹キャラ好き・妹萌えを公言すると、実際に妹が居る人から「妹に幻想を抱くな」とか反論されるので、理屈を説明してみる。
まず前提として、年齢の低い女の子が好きだという性癖があるんですよ。
次に、一般論として、美少女系コンテンツで主人公に感情移入して楽しむにあたっては、以下の2点が問題になります。
(1)主人公がヒロインと知り合う理由
(2)主人公がヒロインに好意を持たれる理由
確かに特異な設定をすれば(1)(2)共に解決できます。例えば、極端に美形だとか、スポーツ等に優れているとか。
しかし、読者が現実の自分と比較してあまりにもかけ離れていると、感情移入がし難くなります。
ですから、現実的・妥当な範囲の設定で、(1)(2)を満たす必要があります。
せいぜい、「努力家」だとか「やさしい性格」だとか、内面的な部分に優れている程度にしないとなりません。頑張れば自分もできると思える内容なら、感情移入を邪魔しません。*1

また、物語を作るのにあたっては『大きな嘘は許容されるが、小さな嘘は許容されない』と言うものがあります。
例えば「魔法が使える」とか、「宇宙人が存在する」とかは、物語の前提となる『大きな嘘』ですから許容されます。作品のリアリティを破壊しません。
これに対し「人物Aの行動に対する人物Bの反応」とか、「現代物なのに、実際の法律とか風俗とか科学法則とか無視した展開」とかは、物語の前提とは関係ない『小さな嘘』になって許容されません。作品のリアリティを破壊してしまいます。

さて、上記の制約の中で、年齢の低いヒロインを出すのは、かなり難しい事が理解できると思います。
まず、(1)の年下の女の子と知り合う機会ってのが難しい。
2歳前後の年齢差なら学校の後輩って手法で登場させる事が可能ですが、それ以上離れると難しい。最近では小学校・中学校・高学校・大学一貫の学校って設定とか使ってクリアしてる例もありますが。*2
知り合うのが難しいとなると、(2)は更にハードルが高くなります。接触する機会が多くないと、好意を持たれるのは難しいですから。

それで、登場する解決策が妹なのです。
妹なら大きく年齢の離れたヒロインとして登場させる事が可能です。極端な話をすれば、オオダイラ文学みたいに主人公が70代でも義妹と言う形で妹を登場させる事が可能です。
つまり(1)を容易に満たせます。

また、一緒に生活をしているのだから、(2)を満たす為のエピソードを設定する事が容易になります。

だから、結論として「アクエリ『始まりの地球(ほし)』のメインビジュアル《真代 詠》には超期待」だし、「Vスパークでベビプリの氷柱ちゃんや蛍が《妹》技を持っていないのは不満」となるのです。

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*1:現実的には、「努力する」才能ってのが一番重要で、非常にハードル高いのですがが。

*2:現実的には、こんなレンジの広い一貫校は有り得ないのですが。この観点で言うと『ひぐらしのなく頃に』における「過疎地の分校」って設定は非常に秀逸です。