マイ・シスター選択論

各地の初心者講習会でVスパークのルールを覚えて、「このゲームで勝つためにはどうすれば良いのか?」を求めている人向けの記事。
過去に書いた戦術論っぽい記事へのリンクは以下。
http://d.hatena.ne.jp/Nakaji_c/20091121
http://d.hatena.ne.jp/Nakaji_c/20091118

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このゲームでは、ゲーム開始時にデッキから1枚選んでリングに置くマイ・シスターの選択が非常に重要である。
マイ・シスターの選択は、序盤の流れを決する。
選択候補は主に3つ。

【1】Lv1のシステム・シスター
Lv1をマイ・シスターにすると言うのは、初心者講習会で指示されれる通りである。
あれは、単に説明し易くする為だけではない。
Lv1キャラを選ぶと、1ターン目からリング→ベンチの移動がプレイできる。
Vスパークにおいて、リング→ベンチの移動と言うのは非常に大きなアドバンテージを産む行為である。
まず、空いたリングにデッキからキャラが補充される。これだけで1枚分のカードアドバンテージが発生している。
さらに、エントリースパークが発生する可能性がある。エントリースパークが発生したら、大抵は何らかのアドバンテージを得る(同レベルのバニラ*1と比べて大きいサイズのカードの場合、デメリットな効果を持つエントリースパークもある)。
それを1ターン目から行って、ハンドアドを得ると言うのがLv1を選ぶコンセプトである。
でもって、どうせLv1を選ぶなら、ハンドアドかボードアドを得られるように、何らかの有利な技を持ったシステム・シスターを選ぶのが良い。
システム・シスターについての説明は以下を参照。別TCGwikiだけど。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
カードプールがG'sマガジンだけだった時代に多用されていたのは以下のカードである。
・衛/MAMORU
鞠絵/MARIE
「衛」は妹単デッキで有効なドローソース。「鞠絵」はシスプリ単で有効なパンプ*2要員。
それだけでも十分にマイ・シスターとして選択する理由になる。が、これに加えて「衛」や「鞠絵」をパートナーとするカードは各自2種類ずつある為、1ターン目からパートナーアタックを狙い易い。*3

今回のトライアルでは「灯里&アリア」
もっとも、今回のトライアル収録カードは、どの作品のファンも自分の好きなカードをマイ・シスターに選べるよう、特に強いLv1システム・シスターを敢えて収録していない節がある。
SEGAなら「ウェルキン・ギュンダー」を、ドラマガなら「椎名真冬」を選ぶのが比較的有利。バニラだけど、他のカードが持つ“ベンチに特定の技属性のキャラがいる”条件を満たしやすくなるので。

【2】ファッティ*4
上記【1】で多用されるシステム・シスターは、性能が高ければ高いほど防御力が低くなると言う弱点を抱える。
なら、1ターン目に先攻を取って相手のシステム・シスターをリタイヤに送ってしまえば、相手のゲームプランを崩せて有利になり、ハンドアド損も挽回できると言う発想が出てくる。
これを成功させるには、4000〜4500の攻撃力が必要。
具体的には、Lv4のバニラとか、デメリット持ちのLv3バニラなど。
ただし、先攻取れる確率は1/2だし、先攻取れてもダメージでリタイア送りにしようとしても、パードナーガードで防がれる可能性がある。
49枚のデッキから、5枚のドローで、マイ・シスターのパートナー4積みを1枚でも引ける確率は40%前後ある。
これをどう考えるかは本人次第。


今回のトライアルでは「真儀瑠紗鳥/大魔王マギール」「桐島カンナ」。

【3】リタイヤ効果持ち
リタイヤ置き場に有る時に発動する技を持つキャラクターが居る。
こういうキャラクターをマイ・シスターに選べば、最初にリタイヤに送られるから即発動できる。
また、【2】のメタとしても有効である。
Vスパーク最初の全国大会を優勝したデッキも、このタイプのマイ・シスター選択だった。


今回のトライアルでは「真宮寺さくら/北辰一刀流免許皆伝」

*1:バニラ:技を持たないキャラクターの事

*2:パンプ:バトルに影響するパラメータを増加させる事

*3:「衛/MAMORU」をパートナーとするのは「可憐/KAREN」と「花穂/KAHO」。「鞠絵/MARIE」をパートナーとするのは「咲耶/SAKUYA」と「鈴凛/RINRIN」

*4:ファッティ:バトルに影響するパラメータ(攻撃力や防御力など)が高いキャラクターのこと