サバト結果分析

とりあえず長野メンバーの優勝おめでとう。
V2達成だね。

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OHPでデッキレシピの公開された上位3チーム15人のデッキ分布は以下。
白:2
青:6
緑:5
黄:2
上記の内、優勝したチームの使った緑はタッチ青して《ホーリーライト》(緑メタカード)が4積されていた。また、青は全員が《ポイズン・クラウド》(緑と青メタのカード)を積んでいた。
今回のメタの中心は緑だった。チート性能の《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》を擁する緑対、緑をメタれる青と言う構図だった。
《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》は4F4Cで5/6/6のブレイクだが、CIP効果で《エナジー・ドレイン》(3FXC)が打てて、アビリティで《ハロウィン》(3F3C)の上位互換な効果が発揮されている。
除去して相手をロックした上で5/6/6トークンが残るんだから、チートな事この上ない。
特にアビリティがチート。一応、《個人授業天使“ザドキエル”》がアビリティに対するメタカーとして存在するんだけど、CIP効果のせいで2枚重ねていないと意味が無かったりする。

強カードを出して環境を動かすのは悪くないとは思うけど、今のアクエリで強化すべきは白と黒だと思う。『隠者の森』で《現巫女“厳島 美鈴”》が出たり、『皇帝の王冠』で《皇帝の威光》が出て良かったと思うのは、それまでの環境で赤や黄が長いことメタの俎上に載らなかったからである。

個人的には、今回の結果を受けて《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》と《マジカルステージ》にはエラッタを出して欲しいね。
《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》は単純に強いから。
それは色限定メタカードの積まれ具合に現れていると思う。
この手の色限定メタカードは、デザインでミスして環境が偏った状況でもゲームとして成立させるための緩衝材だと思うね。サイドボードの無いTCGで、メインボードに色限定メタカードが堂々と積まれている環境は健全ではないかと。
あと《マジカルステージ》については「Xはあなたの支配エリアの、『WIZ-DOM』のネームレベルキャラクターの数に等しい。」って1文が嫌かと。
結果、上位に残った青6デッキ中《マジカルステージ》を採用した5デッキにエキストラパックのネーム持ちキャラクターカードが積まれている。
現状、昔のエキストラパックは入手難易度が高いから、入手できないユーザの事を考えると問題がある。
また、エキストラパックと言う商品自体が不良在庫になり易い代物である。お客としては、自分がよく利用する販売店に入荷を頼むのは問題が有り過ぎる。
組み合わされるエキストラパックのカードも『おジャ魔女どれみ』ならともかく、何の縁もゆかりも無い作品だとファンに失礼である。
上記より、組み合わせてデッキコンセプトのなるようなコンセプトは好ましくないと考える。

この手の問題で入手難易度の話をすると「入手しようと努力しない方が悪い」と言う異論がでてくる。
過去に《魔切り》や《アブソリューション》が問題視された時なども、同様だった。
この辺は程度問題なんだと考える。
極端な例を言うと、物凄く強いカードがデザインされて、それが世界に10枚しか流通しなかったら、そのTCGはどうか?
大会を勝つのは、常に、その10枚の内の何枚かを手に入れられた数人に限られる。
そんなTCGはすぐに廃れるだろう。
入手難易度の視点から反論するなら「程度として妥当か?」と言う論点でお願いしたい。

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閑話休題
山梨のアクエリ面子へ。
《マジカルステージ》はともかく、《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》は、エラッタが等の対応がされるまで、ローカルルールで禁止にして良いかな?

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