雑談

ゲームシステム&ルール発表会の落穂拾い

今更かもしれませんが。上記にある通り、今の仕事が終了&次の仕事を探すとかあって時間が取れなかったんですよ。

○プロモ戦略について
ユーザとして一番聞きたかった「プロモは製品版のパラレルしか作りません」と言う言質が取れなかったのが非常に残念です。
つまり、現時点では、製品版に入らない、プロモでないと入手不可能なカードを作る可能性があると言う事です。ただし、デッキに必須のカードにしない(=普通にゲームをプレイする人は無視できる)とも言ってました。かと言って、全く使えないカードではなく、それなりにデッキに入れて使えるカードにすると言う話も出ていました。
つまり、製品版に入らないカードで、デッキに入るけど強過ぎないカードにすると言う、実現が困難そうな話になっています。

質疑応答で、アクエリアンエイジOVAに3段ブレイクがプロモとして先行収録された件を例に出して、WSのプロモ戦略が問い質された。
当時のアクエリを知らない人の為に説明しておきます。

アクエリのOVA自体、扱いが黒歴史なのですが、これについてきたプロモが酷かった訳です。
そもそも、OVAがアニメとしてデキが悪かったと言う問題があります。地区決勝大会後のイベントで先行視聴会があったのですが、アクエリプレーヤーの反応は芳しくありませんでした。とにかく脚本が酷くて、俺が視聴後に思ったのは「これ、OVAシリーズで作られた作品のダイジェスト版だよね」だったし。
先行視聴会の半年後ぐらいにOVAが市販されたのですが、売上が見込めないのが明らかだったからなのか、強力なカードが先行収録のプロモとして付きました。
実に半年先に発売されるエキスパンションからの先行収録でした。
ここまではまだ良かったのです。アクエリの世界で「先行収録」と言ったら、収録された正規エキスパンションが発売されるまで、使用できないルールでしたから。
しかし、OVAに付録したプロモは発売直後からトーナメントで使用可能とルールが変更されたのです。
当然のごとく、トーナメントシーンはOVAプロモのカード達が席巻しました。
このプロもが付いたOVAは1本13000円ぐらいしました。デッキに使うには3枚ぐらい必要でしたのでOVAを3本買う必要があって、4万近い出費を強いられることになります。
このプロモに対するユーザからの反発は強く、エラッタを求める署名運動まで起こり、OVAの発売から3ヶ月ぐらいした時期にエラッタが出ました。

これに対する木谷社長の回答を要約すると「この件のようなプロモの付け方は、TCGに良くない事は学習した。アクエリで学習した事をWSに活かすから、信頼して欲しい」って事です。

発表会の後、ブシロードの住友プロデューサーと話をする機会を得ました。その際も、上記のプロモの件が話題になりました。
住友Pは当時のアクエリにも関与していたのですが、「あのようなプロモを付けることに反対した」「付いたプロモを大会で使用可にする事に反対した」という事を話し、『そのような見識を持っていた人がプロデュースしてるのだから安心して欲しい』と結びました。
正直、プロモは製品版のパラレルだけにして欲しい。これは否定できない。*1
だが、木谷&中村コンビのD0で、製品版のパラレルでないプロモ(《ミラーカ》その他)がデッキに全く入らないカードで無害であったのは事実である。
上記の発言を信用して、様子見をしてみようかと思う。

ルール疑問点

○【大活躍】を宣言する順番
両方のプレーヤーにリバース状態のキャラクターがいて、両方ともコストが3以上あった場合、どっちのプレーヤーから【大活躍】を宣言するのかが、実は何処にも説明が無い。
ゲームシステム&ルール発表会のデモプレイを見ていた限りだと、両方ともが勝手に処理をしていた。
相手のプレーヤーが【大活躍】するかを見極めてから、【大活躍】を宣言するか考えたいって場面は出てくるだろう。
特にターンプレーヤーは、次のターンは守りに回る訳だから、対戦相手が主力キャラを【大活躍】したら、対抗して【大活躍】をせざるを得ないだろう。

○ストックの内容確認
ストックは裏返しに置かれ、コストとして支払う場合は、上から順に使って行く。
そして、ストックに置かれるカードはブーストチェックで公開情報になった後、ストックに裏向きに置かれる。
WSはクライマックスカードの所在が重要そうなので、一度、公開情報になったストックを確認可能なのか、確認不可でカウンティングする必要があるのかはかなり重要である。

まぁ、確認不可の場合、クライマックスカードだけ左右を逆に置くなどの方法でカウントする事は可能だけどね。

プレイマットに書いた方が良いと思う事象。

○【大活躍】ルールの存在、および必要コスト。
控え室の横あたりに。

○バトル時のAP補正関係のルール
正面に敵キャラが居ない場合AP+1は、前列のマスに逆向きで(対戦相手が読める)。

その他要望

○【山札のシャッフル】の行動に名前を付けて欲しい。
「山札が無くなったら、控え室をシャッフルして山札にし、その後、山札の1番上のカードをクロックに置く」この一連のアクションに何か名前が欲しいね。
『放送延長決定』とか『第2期製作決定』とか。
今後、レポとか書く際に困ると思うんだよ。単に「山札をシャッフル」とか書くと、文字通りのシャッフルと区別が付かないし。

*1:Lyceeのオフィ絵プロモ戦略が当たったのは、やはり製品版のパラレルだからという点があると思う。製品版のパラレルなら、デッキに投入される強いカードをプロモにしたとして、入手困難でもユーザの反感を買わない。その上でデッキに投入する事ができるから、プロモ化されたキャラクターに愛着がある人を満足させる事ができる。