『遺伝子の力』ファーストインプレッション

AquarianRoadさん(http://members.jcom.home.ne.jp/marchwind/index.htm)で『遺伝子の力』のスポイラーが一部掲載された。
人通り目を通して、思った事をつらつらと。
主に、環境に影響を与えるかについて。
なお、ルール上の問題については、正しいテキストが確認されてから指摘するんで、記載しません。

E.G.O.

ポイントは、《藤宮真由美》《羽生美輝》《エクリプス》《夏休み》を超えるカードがあるか?ですかね。デッキに入るカードが出ないと、環境が変わりませんからね。

【ブレイク】
声優アイドル
《エクリプス》から相手の場を荒らすのには良いカード。
ただし、このサイズのブレイクなのにチャージもドローも付いていないので、デッキに入る余地が無さそう。

・ぷんぷんメイド“小泉 なゆか”
5枚目以降の《トレーダーメイド》代わりに1〜2枚デッキ入れる余地は有るのではないか?

パイロキネシスト五十嵐“なつき”
《クロス・フレイム“なつきとふぶき”》と組み合わせれば、全てのキャラに4ダメージ与えられる。
シールドが多い環境で、この組み合わせによるコントロールがどこまで通用するかは試す価値がありそうだ。

・デトネイター五十嵐“ふぶき”
《クロス・フレイム“なつきとふぶき”》と組み合わせた、対戦相手に4ダメージは微妙。初回5コスト、2回目以降は6コストのサイクルに対して4ダメージは効用薄い。

・もじもじメイド“小泉 なゆか”
1段目はデッキ投入の価値があると書いたが、2段目でこの能力じゃ使えないな。

・ジェネティックチャイルド“笹野 桃歌”
《藤宮真由美》がいるのに、コレ積む価値は無いよね。

・中学生“皆口 茗子”
《藤宮真由美》がいるのに、コレ積む価値は無いよね。

・女主人“黒木 詩織”
このシリーズ価値無くね?
SagaIIの《竜吉公主》《ハニエル》シリーズは価値があった。ブレイクスルーが有るからメタ対象の色以外を相手してもそこそこ役に立ったから。

・クロス・フレイム“なつきとふぶき”
SagaII時代に《なつきとふぶき》で無限コンボが出来た問題に対する反省がテキストに滲み出ている点は評価高い。
このカード自体は評価できないが、《パイロキネシスト五十嵐“なつき”》との組み合わせによるコントロールは試してみたい。

・ハイパーアイドル“小鳥遊 ひびき”
普通、デッキにネーム持ったブレイクって10枚前後、約20%しか入らない。それを考えるとアビリティによるパンプアップはサイズ2つ上げる程度ではないだろうか?
精神力が高いので、握っておきたいコントロール用カードが吸い取られやすいのもネックか。
それでも魅力的なサイズになるので、《藤宮真由美》《羽生美輝》を抜いて4積みする価値はあるかもしれない。

【パーマネント】
・クローンチャイルド
単体では無価値なパーマネント。
裁定次第だけど、《超融合メカ“ブレイブライガー”》を何枚も場に出せるかもしれない。そんな夢が見れるカード・

・超融合メカ“ブレイブライガー
ダメージ判定で出たら場にセットされる効果は魅力的。別にE.G.O.のファクターが無くても良くて、+1/+1/+1のパンプだから悪くない。
デッキの色は関係なく、ビートタイプのデッキなら2枚ぐらい積んであっても良いんじゃないかな?

【プロジェクト】
ベクター
セプチャの壁を越えてアタックを通すのに使える、かもしれない。
《フリップスキップ》がエキスパンション・コンバートしたら、環境次第では使う可能性が出てくるかも?

・突然変異
精神力0のキャラを除去するカード。
……だと思ったら、「入れ替えて判定する。」だから除去は不可能ですね、多分。

【ファスト】
・デジタルフュージョン
3段目ブレイクを指定すれば、X=0でインフィニティと3段サイズと同等の修正を得られるって事ですね。
面白しろいコンボだけど、環境にインパクトを与えるカードではないね。

・サイキックノイズ
《アシュレイ》が強すぎるからエフェクト対策カードをE.G.O.にも出しました。って感じかな。

阿頼耶識

ポイントは、デッキに入るカードが有るのか?
正直、『運命の輪』環境で阿頼耶識はタッチカラーでしか使われていませんでしたからね。
環境を動かすには、阿頼耶識をメインにした新デッキを生み出すのが最善手です。

【ブレイク】
・迎巫女“諏訪 里奈子”
ファスト/プロジェクトのファクターを増やすアビリティはおまけ程度かな。充分に効用高いけど。
特筆すべきはダメージ置き場のファスト/プロジェクトを手札に戻す能力。ハンドアドバンテージを大きく取れるカードなので、2段ブレイクでも試す価値がある。
特に《血封陣》を使い回せるのは魅力。
でも、《アシュレイ》が居る環境ではブレイクによるシステムクリーチャーは効果半減な罠。

・天稟“榊原 真琴”
アタッカー向けの能力だけど、コレ入れるなら《弓削遥》を入れるよね。

・各務流退魔拳法無段“各務 椿”
コスト重いが、アタッカーとしては充分な性能を持っているのでないか? 特に単体で機能する点は評価高い。

・煙神“テスカトリポカ”
言いたい事は《女主人“黒木 詩織”》で書いたので割愛。

【パーマネント】
獅子王
使わないと評価が難しい仕組み。
単純にダメージ回復カードとしてみた場合は微妙。
セットされたキャラがバトルで死ななくなるシステムとしてみる場合、デッキの減りが早いのがネック。この場合、阿頼耶識には不要なシステムなので、イレイザーと組み合わせるとか工夫が必要だけど、イレイザー側はこれを使う為にタッチ阿頼耶識するメリットが無い。

・狛獅子
シールドやインターセプトを付与するが、コスト不要でカウンターされない。効率は良い。特にインターセプトが付与された場合の効用は高い。
問題は、この効用に対して、デッキに投入するスペースがあるか?という事。

【プロジェクト】
・反魂の術
相手キャラをブレイクできる代わりに、デッキを削る量が多い《イースター》。
俺は《イースター》についてはWIZ-DOMがあまり使われてなかった『逆襲の巨蟹宮』時代から「テンポが取れて強いカードだ」と評価してきたが、その評価はこのカードにも当てはまる。
しかし、現状、阿頼耶識自体が強くない色なので、
 「阿頼耶識版の《イースター》としてシングル価格高騰」
    ↓
 「阿頼耶識自体が弱いので使い勝手が悪く、シングル価格低下」
と言う推移を辿ると思う。『遺伝子の力』発売直後には手を出さす、評価が下がった段階で集めるのが良さそうなカードかな。

式神吽式
置いておけるカウンター。その時点でカウンターとしての価値が低い。
パワー1の段階でエフェクト使うとカウンターできないので、最低でもパワーは2枚以上付けてやらないとダメ。
パワー2になるようにセットしたら《十字祓》と同等のハンドアドバンテージ。
パワー3で《送り雛》と同等。
つまり、パワー4以上でセットすると既存のカウンターより効率が良くなる。
WIZ-DOMとE.G.O.相手ならパワー5ぐらいでセットしてやると良い感じではないかな?

【ファスト】
・送り雛
コストパフォーマンスが良いから、《十字祓》に取って代わるのではないかな?
1コスト軽い分のデメリットがあるが、それでもコストの軽さを取る。
これがレアなのはちょっと好ましくないかな。
つーか、こう言うタッチカラーでの効用が高いカードではなくて、阿頼耶識をメインカラーとして使うのを促進するカードを増やして欲しいかと。

式神阿式
正直、紙。

WIZ-DOM

《ジリアン》登場以降、メタの中心に居座りつづけているので、強化するカードが出ないで欲しいですね。これが最低ライン。
それでいて「焼きによるコントロール」以外の新しいデッキタイプを生み出すカードがあると望ましいかな。

【ブレイク】
・マジカルスイート“須藤 りのん”
これだけスキルとエフェクトが付いていても、2段じゃ使う気が起きないってが、アクエリの現実。
2段出してまでデッキや墓地から引っ張ってまで使いたいパーマネントや、2段出してまで対策したパーマネントが無いってのも大きな理由だけど。

・ストレングス“ドロシー・マイア”
アビリティの方は実質チャージ2。それは強い。
けど、これ1枚居た所で、《熱田静》相手には焼け石に水かと。

ホムンクルス・キャット“チカ・タイガーフィート”

・プリンセス“ミシェル・オーレアン”
言いたい事は《女主人“黒木 詩織”》で書いたので割愛。


【パーマネント】
ホムンクルスファクトリー
場に出た時に墓地からブレイクを大量に回収できる事と、分類ホムンクルスのブレイクにチャージを与えるのは、かなり大きなアドバンテージである。
ただ、分類ホムンクルスは通常攻撃が多いので、WIZ-DOMを使うメリットを大きく削いでいる。使うなら専用デッキになるが、このカードのパフォーマンスが高くても、デッキトータルの性能は高くならない予感。

・魔女の刻印
1ファクター安くて、カウンターされにくい《賢者の石》

【プロジェクト】
・スクロール
ノーコメント。
デザイナーマジ氏ね。

魔女狩り
ミラーでは有効だけど、目標に取れるキャラクターが入っていないデッキの方が多そうなので、デッキに投入されないカード。
今のWIZ-DOMは強化されては困るから、こう言うカードが多いのはむしろ好ましい。しかし、レアがこう言う使えないカードだと引いた時に萎えるので好ましくない。

【ファスト】
・王気
ファストタイミングでブレイクスルーを与えるカードの強さは《ソニック・ブレード》で証明済み。
守る側で使った場合、インターセプト持ちにこれを使うと1ターン丸々アタックを防げる。インターセプトを持ったブレイクカードが少ないのがネックだけど。
しかし、今のWIZ-DOMはコントロール主体のデッキなので、このカードが入る余地が無いのが残念。

・生贄の儀式
支配キャラクターをサクってまでドローしたいタイミングって思いつかない。
全体除去にレスポンスで使用して、被害を軽減する使い方はできるが、後ろ向きな発想だな。

ダークロア

ポイントはWIZ-DOMと一緒。
強化するカードが出ないで欲しい。新しいデッキタイプを生み出すカードがあると望ましい。

【ブレイク】
・陸に上がった人魚姫“リムノレイア”
まず除去されない上に、精神攻撃以外にはそこそこ守りが堅くなりますね。
2段ブレイクなら、これぐらい能力がついていないとダメかもしれません。
しかし、コントロールできるカードではないので、デッキタイプになるかと言うと無理がありますね。

・死女神“モリーアン”
対WIZ-DOM,イレイザーは殴ったら相打ちに取られる可能性がある。その場合は、残っているパワー分の相手キャラを除去れるので割と悪くない交換。
4/5/5を一方的に討ち取れるサイズが居る場合でも、それを相打ちに持ち込んだ上に他にもキャラを除去れる。
残念ながら、このブレイクは制圧力が高いといわざるを得ない。

・さとり“神山 琴音”
これ使うなら《アシュレイ》《ガルム》《モーリアン》を使うかと。

・ドッペルジュガー“カタリナ・ディースカウ”
言いたい事は《女主人“黒木 詩織”》で書いたので割愛。

【パーマネント】
・タトゥーデモン
《ピアスデモン》の軽量版。
《ピアスデモン》は使われてなかったんだから、これも使われないでしょ。

・鬼面瘡
カード2枚で1ファクター増えるだけ。
正直、使うメリットが見当たらない。

【プロジェクト】
・サトリの鬼
アクエリは「いかに相手にアタックを通すか」と言うゲームなので、コノ手の「アタックが通った場合にメリットが発生するカード」には価値が無い。

・ミューズの森
過去に出たパワーカードコントロール系カードの、色々な意味での下位互換。
「手札に戻る」「メインフェーズ終了」が厳しくてデッキに入らないかと。

【ファスト】
・純潔
ブラフマーの加護》に似た効果のカード。
ブラフマーの加護》は出た当初は使われていたカードだけど、今わ使われていない。ってのが全てを物語っているかな。

・前世の記憶
コントラクト》がある以上、コストがかかるパンプは基本的に下位互換。
魔神転生》と比較して、精神力が下がらないってのは相手に使えないので汎用性が低い。

極星帝国

『運命の輪』環境では、《プライベートドラゴン》は強かったけど、結局は環境に居ない勢力であった。
カードパワーorコントロール能力が欲しいかな。

【ブレイク】
・おませなプリンセス“アルテイア・アルフェラッツ”
《プライベートドラゴン》があるのに、2段でこの能力では使わないかと。

・瞳天使“ジゼル”
いっぱい能力あるけど、アドバンテージ取れる内容じゃないので使わないかと。

・傾国“妹喜”
いっぱい能力あって、3ドローとかチャージ3とかパンプとか強いけど、4F4Cのブレイクを出してまで使って強いかは疑問。

・アンデッド・グリゴリ“アザゼル
言いたい事は《女主人“黒木 詩織”》で書いたので割愛。

【パーマネント】
・金銀妖瞳
効果だけ見れば強い。特にブーストとシナジーが高い。
3F3Cの価値があるかは使ってみないと判断つかない。
《光の剣》の方が安定する気がするが。

・トーテムポール
セットして使う分には微妙だが、ダメージ置き場に置かれている場合の効果は強い。
問題は、デッキに入れるスペースが有るか?

【プロジェクト】
・カース・リチュアル
《死の波動》や《呪殺》と同系統のカード。
除去の確実性がない事とハンドアドバンテージが取れない点で使われないかな。

・アーマゲドン
地味にダメージを与える事が可能であるが、使える場を作らないとならないので、正直使い勝手が悪い。

【ファスト】
・次元迷宮
《アシュレイ》が強すぎるからエフェクト対策カードを極星帝国にも出しました。って感じかな。
3コストは重いが、ガード宣言無効化の効果は、アタックを1回確実に通せる使い方が可能であり、最後の詰めに使える。

・血盟
コスト軽い割に、修正値が大きくなりえるパンプ。
とは言え、目標も捨て札されるので、パンプの意味が無い。

イレイザー

基本的なサイズが2/4/2や3/5/3な為に普通に強い勢力。この勢力を環境から引っ込める為、SagaI時代はドローキャラを与えないなど色々と注意が払われていた。
Saga3時代は、補給線が他の勢力と同等な上、《電脳妖精“ラプンツェル”》や《パニッシュメントII》と言ったパワーカードが多い為、常に環境に居残っている。
WIZ-DOM,ダークロア同様、強化するカードが出ないで欲しい。新しいデッキタイプを生み出すカードがあると望ましい。

【ブレイク】
・大天使“アムビエル”
書いてある事は強いけど、2段じゃ使う気が起きないってが、アクエリの現実。

・ドラグーン“ェデャエァス”
スキルやアビリティが影響しなければ、どんな相手でも相打ちに取れるブレイク。
(例)
5/8/8の《藤宮真由美》がバトル相手の場合、Xの値は(《ェデャエァス》の攻撃力-《藤宮真由美》)=(-2)
バトルの際、《ェデャエァス》の攻撃力は-Xして判定なので、6-X=6-(-2)=8。

でも、それだけなんだよね。相打ち取れるだけで、アドバンテージが取れる訳でない。しかも、耐久力7以上ってのはレアケースなんだよね。


・天使“榎本 アンナ”
このサイズでブレイクスルーは充分に強いかと。
でも重いので投入しても2枚だな。

・バイオモジュール“ハーベストI”
言いたい事は《女主人“黒木 詩織”》で書いたので割愛。

【パーマネント】
揚陸艦
ブレイクコスト減少はデッキを作ってみる価値があるかもしれない。

・竜進化
《ナナ》並の育成が必要な上に、可能なのはターン1〜2回の焼き。
作っても面白くなさそう。

【プロジェクト】
・電子ウィルス
相手デッキの中身を見る目的に使うカード。指定はパーマネントで安定。
相手デッキの中身を見た情報のアドバンテージは、思っているより大きいですよ。無理してでもデッキに入れる価値はあるかと。

セラフィムオース
パンプが必要なら《四大天使降臨》で充分かと。
他の支配キャラクターにアタック可能ってカードは今までも出ていたけど、強くなかった。今回も一緒かと。

【ファスト】
遺伝子治療
《アシュレイ》が強すぎるからエフェクト対策カードをイレイザーにも出しました。って感じかな。

・量子シミュレーション
イレイザーにもカウンター。ただし、カウンターしたカードは手札に戻る。
カウンターとは言え、《パニッシュメントII》を通す為に使おうとしても、《パニッシュメントII》も手札に戻ってカウンターされるから問題は無い。
ハンドアドバンテージ的には3コスト未満のカードをカウンターすると損をする。テンポアドバンテージ的には2コストのカードをカウンターで等価交換。