『レビュー/テスト』と『サンプリング』

「これじゃテストじゃなくてサンプリングだ」って発言をよくする気がするかから、2つの違いを明示しておこうと思う。

この2つは「何か作った物を他人に見せて、評価を聞く」って点では似てるけど、実態は異なる物なんだよね。

レビューとかテストとか銘打たれた事を実施した場合、参加者から指摘された問題点に対してキッチリと回答を出さないと駄目。
指摘を受け入れないなら、受け入れない理由を指摘者も説明しとならない。
また、指摘を受け入れて何か変更した場合、変更結果を指摘者に示し、変更によって他に影響が出ないかを確認してもらわないとならない。


これに対して、サンプリングって奴は、製品を作る際に実際の消費者となる層に開発中の商品を見せて意見を貰う。あくまで意見を貰うんだから、挙げられた意見は判断材料の1つに過ぎない。


本当に似て非なるものなんだよね。
サンプリングの参加者に、対象の製品に対して深い知識があったとしても必ずしも反映されない。材料の取捨選択はサンプリング調査を実施する側にあるから。
それに対し、レビューとかテストとかの手順を踏む場合、参加者の知識・見識が対象に反映される。