分類の特徴論

Saga3に移行した直後は、『逆襲の巨蟹宮』では《ィアーリス》擁するドラグーン分類はチャージキャラが豊富でイレイザー内では1F0Cブレイクが2種有って、大型ブレイクが強い分類と補給が強い分類が一緒と言う事で、分類間のバランスが悪いように言われていた。『魔術師の呪文』でも《鈴鹿御前》を擁する鬼分類にチャージキャラと1F0Cチャージ1ブレイクが出されて、相変わらず分類間のバランスが悪いと言われていた。SagaI時代からプレイしていた人からは「昔の分類は、ブレイクが強いけど足回りが弱いとか、足回りが充実してるけど強いブレイクが居ないとか、一長一短があってデッキを組むのが楽しかった。今はブレイクも足回りも両方強い分類があって面白くない」と言う批判が出ていた。
が、『悪魔の契約』『恋人たちの協奏曲』と出た結果、バランスが均衡したように見える。
シールド持ったキャラクターがエキスパンション毎に1勢力に2〜3ずつ出され続けた結果、《ィアーリス》が相対的に弱くなった。『悪魔の契約』の大型ブレイクが強力なので《鈴鹿御前》も相対的に弱くなた。また、足回りに関しても、目立った補強は行われなかった。
つまり、鬼分類もドラグーン分類は「(その勢力での)環境最強の攻撃手段・コントロール手段とトップクラスの足回り」を持つ分類から「そこそこ強いブレイクとそこそこ強い足回り」に格下げになったのだ。
では、「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」持つ分類、「トップクラスの足回り」を持つ分類はどこか?
トップクラスの足回りの条件は底上げされている。前は「キャラは、チャージ持ちで固めれられる。軽ブレイクが1F0Cが1枚+α」だったけど、今や「キャラは、精神力1のシールドチャージが2種類以上。軽ブレイクは、1F0Cブレイクか1F1Cバインド1ブレイクを含んで2枚以上」になった。
阿頼耶識では、ブレイクだと《美作壱与》を持つゴーストが「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」持つ分類だと言えるが足回りは弱い。逆に「トップクラスの足回り」は巫女分類だろう。ブレイクも《厳島美晴》《弓削遥》は強力で揃えば無敵だが、単体では制圧力に欠ける。
WIZ-DOMでは、ブレイクは《ステラ・ブラヴァツキ》を擁するミスティックが「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」持つ分類だと言える。が、足回りに関して言うと軽ブレイクがてんで駄目。1F1Cでレジスト+チャージ1とレジスト+ドロー+1では見劣りする。また、キャラもチャージ持ちは多くてシールドチャージも居るけど、精神力1で精神攻撃力を持ったチャージキャラクターが居ない。《魔法部員》も《クルセイドシスター》も強いキャラだが、精神力が2だ。《ディーラー》を4枚積んだ上にこれらを入れるとキャラクターの精神力が高くなり過ぎる。逆にいうと、ミスティック分類に1F0Cブレイクや1F1Cバインド1ブレイクを与えたり、精神力1の精神攻撃+チャージキャラを与えたりすると、「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」と「トップクラスの足回り」の揃った分類になってしまう危険性がある。
ダークロアでは、ブレイクだと《夜羽子・アシュレイ》を擁するヴァンパイアが「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」持つ分類だと言える。が、シールド+チャージキャラは1枚、2枚有る軽ブレイクは1F1Cシールドと、補給線の面では劣る。強い軽ブレイクを出すと「環境最強ブレイク」と「トップクラスの足回り」の揃った分類になってしまう危険性があるのは、WIZ-DOMのミスティックと同様。
逆に「トップクラスの足回り」は悪魔分類辺り。《アシュタルテー》も《カーリー》も強いけど《アシュレイ》ほど酷くない。ここも《アシュレイ》に匹敵するブレイクを出されると、たちまち「環境最強の攻撃手段・コントロール手段」と「トップクラスの足回り」の揃った分類になってしまうだろう。
極星帝国は、♂分類が多いせいで「トップクラスの足回り」といえる分類は難しい。意外な所で、ミスティック分類は足回りが強い。1F0Cチャージ1ブレイクと1F1Cバインド1ドロー+1の2枚の軽ブレイクを持っていて、シールドチャージキャラも2人居る。
イレイザーだと、足回りだとイレイザー分類かサイボーグ分類、ブレイクだとトライ分類では無いだろうか? イレイザーで足回りを考える場合《ラプンツェル》を出しやすいか否かが一番大きな要因となる。
イレイザー分類は、キャラクター面では、ドローキャラを持っていて、《エンジェル中学生》と《ハーピィ》がいて《ラプンツェル》を出しやすく、軽ブレイクには《ラッキー天使》がいる。軽ブレイクが打撃要因となるイレイザー勢力なので、もう1枚、使いやすい軽ブレイクか3/5/3サイズのブレイクがでると、今度はイレイザー分類がドラグーン分類以上に突出して強くなってしまうだろう。
サイボーグ分類は、《ラプンツェル》と《トランスレーター》を擁しているものの、ブレイクはもう1枚何かが足りないお陰でバランスが保たれている。キャラも、シールドチャージが1枚居るけど、残りは1/3/1▼チャージ1で意外と使いにくい。
ドラグーン分類は、シールドに恵まれていない。

アスリートとかワーウルフとかウォリアーとか箸にも棒にもかからない分類があるのも事実だけど、願わくば、トップクラスの攻撃手段・コントロール手段とトップクラスの足回りが、同じ分類では揃わないバランスが続いて欲しいものだ。