アクエリアンエイジ7th Anniversary Project 第2弾発表会 雑感

http://members.jcom.home.ne.jp/2122337001/Ivent/Reports/repo06/aquarian060608.html
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0606/08/news100.html
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060608/aqu.htm
自分が行ったわけではないが、レポから読み取れる内容に対する感想を。

アーケードゲーム

TCG側のプレーヤーとしては、アーケードゲーム自体に期待することは余り無い。ジャンルが違いすぎるからだ。が、アーケードゲームで人気が出て、TCGの方にプレーヤーが増えることは期待したい。

各レポを読み解くと、アーケードゲームの企画は、ブロッコリー側が企画したものではなくて、アーケードゲームを作る会社側の企画との事。「アーケード版作る金で別の事をしろ」とか「ブロッコリーは何考えるんだ」って批判があるけど、それは筋違いなんじゃないかと。
アーケードのカードゲームの企画を立てる側の立場で考えた場合、アクエリのアーケードゲーム化は魅力的なアイデアである。
TCGで一定数のユーザが居るので、アーケード版にも一定のユーザが期待できる(アニメ作るのにオリジナル物で冒険するより、無難に原作付きをアニメ化するのと一緒)。
・魅力的な世界観とキャラクター達が既に構築されているので、それらを作る手間が省ける(中井まれかつはゲームデザイナーとしては非難される所しかないが、アクエリの世界観とか、キャラクターとかは、掛け値無しに素晴らしいものである)。
・カードイラストも既に大量に存在するので新規に発注する必要が無い。
上記の要件は、アクエリに限らず、原作無しのTCGならどれも当てはまる。が、現状、国産のTCGで原作無しのもので、一定のユーザが居る作品って、アクエリの他はD0ぐらいしかない。で、アーケード化の企画は去年の内から進んでいたって事は、企画した当時はアクエリしか選択肢が無かったのだろう。

アーケード版開発のメーカが主導の企画なら、ブロッコリー側が口出しを余り出来ないかもしれない。昔に作られたテレビアニメも、持ちかけられた企画だったので、あまり出資しなかったので口出しも出来ず(一部で「きしめん」と揶揄されるような)TCGのアクエリにプラスとならない番組なってしまったと言う話は、今年1月のカンファレンスで出た。その轍は踏まないで欲しいかな。

ちなみに、ゲーム的な面で言うアクエリの面白さと言えば、

・独自なコスト概念である『パワーカードシステム』
・色のみを考えてはデッキを組めなくしている『分類システム』による2次元的なデッキ構築

である。「そのまま同じルールは難しい」のだから、ルール上の仕様未確定な部分を使わないよう、カードデザインを単純化したアクエリとなるんじゃないだろうか?
カード種類はキャラとブレイクのみ、スキルはドローのみ、精神攻撃無しの「シンプルスタイル」では、ゲームとしての面白みが全く無く、オンラインゲーム化したのは完全に死に体になっている。
カード種類がキャラ・ブレイク・パーマネント、スキルは当時のものは全て有り、精神攻撃有りの「リミテッドスタイル」は、男キャラ限定って事もあって女性を中心にに受け入れられ、ゲーム的にもそこそこ遊べた。
やはりスキルだけならプログラム化できるだろうし、ゲームとしても遊べるレベルになるだろう。ブレイクやパーマネントにエフェクトやアビリティをつけたり、ファストカードなどを出したりするとしても、スキルの付与や単純なパンプに限定されるんじゃないかと。

イベント等

無差別級トーナメントは期待度大。
だた、時期的にGPと被るから、GP2007は無いのかな?
チャンピオンカーニバルが海外旅行ではなく秋葉原なのは、ちょっと萎えかな。
海外旅行に匹敵するような魅力ある特典を企画できると良いかな。SagaI時代は「声優さんと海外旅行」ってのをウリにしていたけど「声優さん」と「海外旅行」のどっちが魅力的だったかといえば「声優さん」の方だと思う。SagaII時代は「声優さん」無しの「海外旅行」ってのが多かったけど、秋葉原って事で「声優さん」側が重視されると良いな良いな。ま、チャンピオンカーニバルへ行ける実力の人間は、声優に余り興味ないんだけどな。
「声優さん」とのイベントを行ったって事を、ちゃんとアニメ雑誌や声優雑誌で宣伝すれば、アクエリのユーザ増加に寄与すると思う。

教皇の瞳

新コンセプトとして、以下が提示された。
  ・ネームレベル専用パーマネント
  ・複数ファクターのブレイクカード
  ・勢力対抗型カードの強化
簡単な印象を述べる。

・ネームレベル専用パーマネント

そのネームのみにセット可能なら2段3段と変わりないと思うけど、専用のネーム以外でもセット可能で効果小、対応するネームなら効果大、という事になるらしい。
環境が変化するギミックではないが、まぁ、面白いんじゃないかと。
アシュタルテーやィアーリスの1段目や、アシュレイやステラみたいな大型1段へ安易にインフィニティを与えられるのは困るけどな。

・複数ファクターのブレイクカード

これは、デッキ組み方が多少は変わるかもしれない。親和性のある色の組み合わせと言う物ができるのだから。
とりあえず複数ファクターがブレイクカードだけでよかった。キャラクターカードだと、先行2ターン目に軽ブレイク無しで2ファクターが容易に確保されてしまう。軽ブレイク1枚使うだけでファクターにまでなる(流石にテストプレイしてダメだったんでキャラクターでの採用は断念したんだろうな)。
まぁ、色の組み合わせがパターン化されちゃうってデメリットがあるよな。SagaII時代に魔切りアブソのせいでタッチ赤かタッチ青が基本になってしまったのと一緒で。

・勢力対抗型カードの強化

阿頼耶識のカードを作っても、厳島美晴や十字払いでカウンターされて終わりです。
D0みたくデッキコンセプトでメタゲームを動かすデザインをして欲しいものだ。

教皇の瞳プレリリースパック

またプレリリースパックが出るみたいだけど、これが発売してすぐ大会に使えるのは勘弁して欲しいな。「女教皇の瞳」の発売まで待つべきだと思う。
D0でも「ファーストセンチュリー ベストスタートデッキ」に、発売前のファーストセンチュリー第4弾に収録されるカードが封入されるが、先行封入のカードは(構築済み同士で対戦するベストスタートカップを除いて)、第4段の発売前の構築戦、例えば発売日翌日に名古屋で開かれるGP-3-決勝大会では使用可能にはならないだろう。確かに、使用可能になれば構築済みの売上は伸びるだろうけど、ユーザの反発を買うだろうから、そんな事にはならないだろう。
プレリリースのカードが「女教皇の瞳」発売を待たずして使用可能とするなら、「女教皇の瞳」自体のテストプレイとは別に、プレリリースのカードのみでのテストプレイが必要となる。
今年1月か2月の意見交換会だかユーザカンファレンスだかの際、前後の時間に行われた雑談の中でだが、中井まれかつの口から「恋人たちの協奏曲」プレリリースパックに関して「18枚程度ではテストプレイは行うまでも無い」という趣旨の発言が飛び出した。
ちゃんとテストプレイする気ないならしいから、プレリリースパックが使用可能になるのは危険だよなぁ。