ちびせつな

瑠汐さん家(http://d.hatena.ne.jp/rusio/)にゲームジャパンに載っていた、ちびせつな式神刹那式」のカードテキストがあったので

式神刹那式 赤 3F0C ファスト レア 珠梨やすゆき<<このカード>>を、勢力なし、分類式神の支配キャラクター・式神刹那式としてセットする。式神刹那式は、あなたの手札全てをパワーカードとして持ち、パワーに等しい精神力・攻撃力・耐久力を持つ。式神刹那式は、セットされた瞬間にガード宣言可能。式神刹那式にカードをセットすることはできない。式神刹那式からアタックコスト・ガードコスト以外のコストを支払うことはできない。パワーカードフェイズ終了時に、式神刹那式にセットされているカード全ては、オーナーの手札に戻る。

強いね。
手札を直接パワーカードに転換できるってのは、純粋にテンポアドバンテージを大きく取っている事になる。
で、この結果、7/7/7とか10/10/10とか言う、訳の分からないサイズの生物が登場する訳です。
しかも、コストは0。つまり、高い効果の割に、カウンターされた場合の損失は「式神刹那式」1枚で済む。
オフェンシブ持ちでしこたま殴った後や、ブレイクコストバックなどで大量に手札を得た後に使うと、効用が高くなる。
しかも阿頼耶識には、「大祓祝詞」「反閇法」「守り鈴」「五雷法」と手札を増やすカードには事欠かない。
そう「五雷法」
今までは五雷法デッキは、コンボを起動して大量の手札を獲得した後、ゲームに勝つには次のターン以降まで待たないと成らなかった。が、このカードによって起動したターンの内に勝つことが可能となってしまった。

テストプレイしたんですかコレ?

せっかく、「悪魔の契約」とエキスパンション・コンバートでアクエリが面白くなったと言うのに、これでは台無しになるかも知れない。

テンプレート化

正確なテキストとして確定してないから強く非難しないけど、仮にこのテキストだとしたら、「式神刹那式」はデザインの意図どおりカードの効果を解釈できない。
解決時に、手札をパワーカードとして「式神刹那式」にセットするんだと思うんだけど、このテキストだと、手札は手札として保持したまま、「式神刹那式」のパワーカードとしても扱うように読める。
この結果、「フリップ・スキップ」などでオフェンシブが与えられたら、アタックコストとして支払ったものが手札に戻り、無限にアタック可能とも解釈できる。
何故なら、効果で別のゾーンにあるカードがパワーカードになる場合、「パワーカードとして(〜に)セット」と言う表現が使われている。

魔剣姫”レイナ・アークトゥルス
"≪このキャラクターのアタック宣言に対してガード宣言するか、このキャラクターにガード宣言されたキャラクター≫に、ただちにXダメージを与える。Xはこのキャラクターのパワーに等しい。
このキャラクターがガードした場合、≪あなたの任意のあなたの手札1枚≫をパワーカードとしてこのキャラクターにセット可能。"

イースター
"目標の≪あなたの捨て札置き場のブレイクカード1枚≫を、あなたのテリトリーのキャラクターにセットする。必要ファクター・分類・ネーム・ブレイク条件は満たしていなければならない。その後、あなたのデッキの上からX枚引き、目標のブレイクカードをセットしたキャラクターに、パワーカードとしてセットする。
Xは目標のコストに等しい。"

テレパシー
目標の≪あなたのテリトリーのキャラクター1人≫に、あなたのデッキの一番上のカード1枚をパワーカードとしてセットする。

「あなたの手札全てをパワーカードとして持ち」って言い回しでは、手札を全てセットするようには読めないよな。でも、手札として保持したままパワーカードして扱うと、簡単に無限アタックが可能になるし、「パワーカードフェイズ終了時に、式神刹那式にセットされているカード全ては、オーナーの手札に戻る。」ってテキストが意味不明になる。

アクエリにおける公認サークルの意義

D0だとサークルを公認する要件に「常にサークル参加者を募集していること」ってのあるけど、アクエリには無い。D0は発売直後のTCGだから、単にユーザを増やす目的で公認サークルを認定してるんだと推測される。アクエリで参加者を募集していないサークルが多い事に対する反省なのかは知らない。
アクエリで公認サークルを認定する目的って、同じ指向性を持った人間同士をサークルとして組織化する事で、アクエリに対するモチベーションが維持される点に有ると思う。例えば、競技指向に特化したり、イベント開くことに特化したり、ジャッジする事に特化したり、ネタデッキを楽しむことに特化したり。もちろん、純粋にプレイを楽しむ事のもあるだろう。
特化して組織化した結果、公にメンバーを募集するのが効率悪い場合もあるかも知れない。サークルってのは、メンバーに対して目的に対してお互いに高めあうギブ&テイクの関係が求められる。公募せず、サークル側からスカウトするってのは、ちゃんとギブ&テイクできる人を求めてたいって事。
正直、他にも公認サークルが沢山ある人口密集地にあって、高い実績を上げているサークルがメンバーを募集してないことを指摘して「公認サークルは皆、閉鎖的だ」って非難するのはどうかと思う。何でも良いからサークルに入りたいなら他にも選択肢はあるし。単にレベル高いサークルから情報を盗み出したいだけなんじゃないの? ギブはできないけどテイクだけしたいのだとしたら身勝手。
無論、競技指向で閉鎖的なサークルより、ユーザを増やすことを目的として新規メンバーを常に募集してるサークルの方が、志の高いサークルでは有ると思う。かと言って、競技指向で閉鎖的なサークルに存在意義が無いわけじゃない。メンバーのモチベーション維持に役立ってるんだから。

トッププレーヤーの責務

例えば、人付き合いが上手な人・他人に物を教えるのが上手な人が新規参入者を増やすのに向いているように、適材適所ってものがある。
実績あるトッププレーヤーの場合、レポート書いたり構築論・プレイング論を書いたりして技術的な情報を提供するってのがある。
これって、やっぱり勝つだけの実力がないとちゃんとした内容のものを書けないし、実績が伴わないと説得力が無い。だから、トッププレーヤーにはうってつけ。
昔からMTGには「ぎゃざ」に記事書いているライターが何人も居る。Lyceeだと、最近、オフィシャルサイトにリセフェスタで連続して優勝してる人が戦術論を載せている。D0でも、GP1を優勝した人がオフセットの戦術書を書いていてゲマ屋とかで買える。
まぁ、自分の培った技術を放出するってのは、自分の損にしかならないんだけどね。
正直言うと、2002年にブロックトーナメントを優勝した時、レポを書いてセプトデッキの技術の多くを公表したけど、SagaII移行で殆ど無価値の情報になると判断していた。だけど、クラシックスタイルが作られ、何度かCCへ行ける大会が開かれたことを見ると、公表してなければもう1回ぐらいクラシックでCCへ行けたかも知れない。そう考えると、勿体無かったかもしれない。

でも、MTGのプロプレーヤーでライターやってる人が言っている。「貰った原稿料を考えると割に合わない。けど、自分の書いたものがMTGの普及に貢献してるからやっている」

余談

吸血鬼カーミラ の検索結果 約 14,200 件
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&q=%E5%90%B8%E8%A1%80%E9%AC%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A9&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
吸血鬼カミーラ の検索結果 約 58 件
http://www.google.co.jp/search?num=100&hl=ja&q=%E5%90%B8%E8%A1%80%E9%AC%BC%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A9&lr=

ヴァンパイア・アイドル”KAMILA”の読みは「カーミラ」「カミーラ」「カミラ」のどれも有りだね。『ガラスの仮面』で姫川亜弓が演じたエピソードでは「カーミラ」だったから、俺は「カーミラ」って読むけどな。