偵察の問題

東スポ杯の名古屋で問題になったのが偵察行為の話である。偵察は、対戦相手を特定できる場合、強力な効果を発揮する。具体的には、シングルエリミ、及び、上位1名までスイスドローで決めるような場合である。
D0のフロアルールはMtGで使われているトーナメントルールとペナルティガイドラインを引き写したものだから、偵察に関する考え方はMtGと同じである。
スイスラウンド+上位8人シングルエリミの場合、スイスラウンドでの偵察は効用が少ない。対戦相手が特定できないからだ。
ぶっちゃけ、スイスドローで対戦が終ったら離席可能だと、偵察行為が行われないように監視するのは難しい話である。だから、偵察を禁止事項にせず、シングルエリミ前にデッキリストを公開して情報格差を無くすことで、偵察を無効化すると言うのがMtGでの考え方である。

D0に話を戻す。東スポ杯も無条件でスイスラウンド+上位8人シングルエリミだと思っていたから、偵察に関する話は特に気にしていなかった。が、どうやら東スポ杯はシングルエリミであったらしい。
七枷さんの日記(http://d.hatena.ne.jp/nanakase/20051210)に酷い話が載っている。
3回戦目の前に、2回戦目の対戦を観戦した人が七枷さんの使用デッキについて対戦相手に聞こえるように喋ってたそうである。どうやら後の様子を読むに、喋った人は、七枷さんの3回戦目の対戦相手の身内らしい。つまり、身内に七枷さんのデッキ内容を伝える事を意図してそういう話をしていたと言うのだ。立派なティーチングだと思う。まぁ、世の中には、こんな見え透いたフロアルール違反をしてくる奴も居るって事で。

ブロッコリーには、対戦形式と偵察の効用について、ちゃんと考えた運営をして欲しいと思う。
MtGと同じく偵察を取り締まらないであれば、偵察の効用の大きいシングルエリミを行うのであれば、その前に参加者全員のデッキリストを公表するなのどの、情報格差を無くす対策を実施して欲しい。
また逆に、全試合シングルエリミで行うのであれば、アクエリで実施してるような「全試合が終るまで離席禁止」「勝ち残っている人は、対戦相手以外の参加者や観戦者との会話等禁止」「近い対戦でマッチメイクされる人同士が隣り合わない席配置」を徹底して欲しい。