BCC(ビフォア・センチュリー・カップ)

先週から始まったBCCに対して、「2本勝負で50分は試合時間が短い」「引き分けの時の得点が0点なのは納得できない」などの意見が、幾つかのBlogなどで挙げられた。
コミックキャッスルの時の講演会で、木谷会長はユーザのBlogを見ていると言っていたので、このBlogでも時間の問題を取り上げようと思っていた矢先、OHPに以下の告知が載った。長くなるけど全文引用する。

○ビフォア・センチュリー・カップに関しまして
 ビフォア・センチュリー・カップに参加いただきましたプレイヤーの皆様、ビフォア・センチュリー・カップを開催していただきましたショップの皆様、誠にありがとうございます。
 ビフォア・センチュリー・カップディメンション・ゼロ初の公認大会として、最適な大会形式を模索しながら決めさせていただきましたが、いただきましたレポートで事前の予想とやや異なる結果が出ていた部分があり、また質問も多くいただきました。つきましては、ビフォア・センチュリー・カップの開催途中ではありますが、得られた結果と今後の方針についてご報告させていただきます。

【ビフォア・センチュリー・カップ大会形式】
スイスドロー形式 1試合3本制 2本先取 サイドボードあり
試合時間:1マッチ50分 点数:勝利3点、引き分け0点、敗北0点

 この中で、試合時間の問題点と点数制度の疑問点に関する意見を多くいただきました。

 試合時間に関しましては、長時間の試合はプレイヤー様及びショップ様双方の負担になると考え、時間を区切らせていただきましたが、積極的に参加してくださったプレイヤー様、熱心に取り組んでくださったショップ様から短すぎるとお叱りをいただきました。

 また点数制度に関しましては、参加者の方に積極的な勝負を楽しんでいただくため、インテンショナル・ドロー(意図した引き分け)を減らす意図から引き分け点を0としましたが、実際には上記の試合時間の問題から意図せぬ引き分けに点数がつかないという結果となってしまったようです。

 今後の大会では、この点を踏まえて大会形式に関してより良い方法を検討しております。
 今後も、DPAではディメンション・ゼロがよりよいゲームとなるよう模索してまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

 大会に関するご意見は event@dimension-zero.com までお願いいたします。

打つ手が早いなーと思った。

1つ警戒したいのは、「最初期に2本先取で店舗レベルの大会を開いたLyceeの例」だ。ユーザ層がD0とは余り被らない、ライトな層がLyceeをプレイしてて、『単純に長い』という指摘がなされ、店舗側の事情もあいまって、その後に開かれた全国大会予選、そして決勝大会も全て1本勝負になってしまった。

2本先取の場合の試合時間は、50分で短かったのだから70分にでもすればよい。それで解決。また、時間切れを迎えた場合の処理が明示されていなかったが、進行中のターンを中断して終るのでなく、進行中のターンを最後まで行い、さらに5ターンの追加ターンをプレイさせて決着がつかない場合は引き分けにすると言う手もある。これは、長考や遅延対策にもなる。

対局時計

さらに意欲的なアイデアを出せば、囲碁や将棋で使われる対局時計を利用するのも良いと思う。
そもそも、何故、試合時間が制限されるのか? 囲碁や将棋では、思考する時間が長い方が有利になるのだから、思考する時間が均等になるように制限されている。
これに対し、TCGでは大会運営上の都合で、試合時間を制限せざるを得なかった。本来は時間無制限で行われるべき勝負を、大会運営の都合で時間制限をしてるのだ。主催者側には、時間を制限する事で発生する有利不利が公正になるようにしないとならない。

長考というのは、ゲームの進行上で必要となってくるもので、重要な局面で手を決めるのに長く考えることを言う。問題は、時間を食うことで制限時間による不利益をどちらかのプレーヤーに与えてしまう事である。長考に対しては、軽度な注意と、試合時間の延長が与えられるべきである。
遅延というのは、制限時間による不利益を相手に与えて勝ちを狙う戦術である。露骨な手段だと、手札にプレイ出来るカード・場に移動できるユニットが居ないにもかかわらず考えている振りをする。アクエリで主流な穏やかな手段だと、ゲーム中盤から長考を繰り返し、その場での結論が出てもまだ考えている振りをするする。遅延に関しては、(見抜くのは難しいが)反則行為として失格処分にするのが適切であろう。

対局時計を使ってプレーヤーの思考時間を測る事で、制限時間による不利益は、思考時間を多く使った方のプレーヤーに与えるということも出来る。例えば、進行中の対戦は、思考時間を長く使った方のプレーヤーの敗北とする。これで勝ち負けが一緒になった場合、思考時間を長く使った方のプレーヤーの敗北とする。

対局時計を使うなら、優先権の放棄が明確に示せるというメリットもある。
問題があるとすれば、囲碁将棋の1手1手以上に優先権の放棄は発生する頻度が高く、結果、対局時計が傷み易くなるということ。