アクエリプレーヤーの為のMtG用語講座

最近、アクエリの世界で、説明なしに「オラクル」「GRS」「CRS」などのMtG用語が多用されている例が見受けられるので、勝手に解説してみようと思う。

GRS
「General Rulings Summary」の略。個別のカードに捕らわれない、総合的・包括的な詳細ルールをまとめた文章。現在では「Comprehensive Rules」と呼ばれている。
CRS
「Card Rulings Summary」の略。個々のカードに対する裁定を、カード別にリスト化したもの。
ラク
エラッタ・ルール変更・テンプレートの変更に対応した、最新のカードテキストをリスト化したもの。
フロアルール
ゲーム以外の内容で、公式の大会での振舞い方に対するルールの事。今では「DCI汎用トーナメント・ルール」と言う文章となっていて、ポケモンやDMなど他のTCGにも共通して適用される内容となっている。ちなみに、今の「マジックDCIフロアルール」は各レギュレーションにおける使用可能エキスパンションや制限・禁止カードなどと、各種ドラフトやシールドなのどルールを定めた文章となっている。
ペナルティ・ガイドライン
大会の場で遅延行為などの反則行為をした際に、どのようなペナルティが課されるかをまとめ、リスト化したもの。MtGではルール適用の厳密さが何段階かのレベルに細分化されており、大会の重要度によって適用されるレベルが違う。同じ反則行為でも、ルール適用のレベルによってペナルティの重さが異なる為、このような早見表が必要となる。
テンプレート
同じルールに従って処理される事象に対して統一して使われる言い回しの事。

MtGにおける実物は、MJMJ(http://mjmj.info/)で日本語訳版が閲覧できる。

GRS辺りはマジで必要だと思うよ。個々のQ&Aの上位に立つ、包括的な詳細ルールを制定しておけば、Q&Aにミスや矛盾があっても、それがQ&Aの間違いとして処理できる。
例えば、エフェクトを使用宣言して、対応してエフェクトを持っているキャラクターを除去した場合、解決は逆順処理だから、キャラクターが先に除去されて、エフェクトは効果を発揮しないけど、こんな話はルールブックには記述が無い。また、キャラクターが除去されるのに対応して、持っているエフェクトを使用した場合、エフェクトは効果を発揮するが、例えばパンプアップとか効果を持つエフェクトの場合、元のキャラクターが除去されたら効果が切れる。これもルールブックには記述が無い。
これ、MtGだと逆で、エフェクトの効果は発揮されるし、除去されても効果は続く。MtGから流れてきたプレーヤーがよく勘違いするルールである。
こんな細かい話までルールブックに記述したら分量が増えるのは事実だ。が、こう言う細かいルールを大量のQ&Aから読み解かないとならないのも問題だろう。