今日のカード「浴衣のニャル子」「“アダムとイブ”ニャル子」

今日も称号に“ニャルラトホテプ”を含むカードを参照の効果を持つカードの紹介。

■「浴衣のニャル子」

称号に“ニャルラトホテプ”を含むカードがベンチに置かれた時にリングのカードをパンプする効果。
ベンチに置かれる前の移動元は問われないので、下記の場合に誘発する。
・手札からベンチにプレイ
・リングからベンチに降ろす
・「マシン“シャンタッカー”ニャル子」や「“アダムとイブ”ニャル子」等の効果
なお、最近、総合ルールが変更になって、カードの情報を修正する継続効果も、カードを目標にして無い、領域に対して適用される効果なら、能力解決後にリングに移動してきたカードにも適用される。(2012/05/11付けのv.1.3.1から適用。以前はMTGとかと同じようなルールだった)

8.9.1.5. 起動能力及び自動能力で発生した、「〜選び」や「〜選ぶ」と書かれている、カードを目標としている継続効果は、その能力が解決された時点よりも後にその効果が適用される領域に移動してきたカードに対しては適用されません。
8.9.1.6. 起動能力及び自動能力で発生した継続効果で、8.9.1.5 に該当しない、プレイヤーやルール、領域に対して適用される継続効果に関しては、その能力が解決された時点よりも後にその効果が適用される領域に移動してきたカードに対しても適用されます。

つまり、何かのカードをベンチに置いて【いやーん真尋さん、恥ずかしくて赤ちゃんできちゃいそうです…】が誘発して解決した後、改めてリングに別のカードを置いたとしても、そのカードにもパンプ効果は適用されるという事。
例えば、ベンチに「浴衣のニャル子」が1枚いるだけで他の2つが空いていた時、今リングにいる<ニャルラトホテプ>Aをベンチに降ろして<ニャルラトホテプ>Bがリングインした場合、このBは+500/±0されている(Aをベンチに降ろした事によって誘発した効果)。続いてBをベンチに降ろして<ニャルラトホテプ>Cがリングインした場合には、+1000/±0される。Aをベンチに降ろした事によって誘発した効果と、Bをベンチに降ろした事によって誘発した効果の両方が適用されるからだ。
また、ベンチに「浴衣のニャル子」が1枚いて、他にベンチが1つ空いている時、今リングにいる<ニャルラトホテプ>Dをベンチに降ろして<ニャルラトホテプ>Eがリングインした。その後、手札から<ニャルラトホテプ>Fをリングにプレイした場合も、Dをベンチに降ろした事によって誘発した効果によってFも+500/±0されると言うこと。

気をつけないとならないのは、リングからベンチにキャラを降ろして「マシン“シャンタッカー”ニャル子」がエントリースパークして、ベンチに空きがある場合。
「浴衣のニャル子」の自動技と「マシン“シャンタッカー”ニャル子」の自動技の両方が誘発する。
複数の能力が誘発した場合の解決方法は、Vスパークだとスタックでもキューでも無い。キャンセルの応酬が終わった後、能力使用タイミングになった段階で、解決領域にある能力をターンプレーヤーから能力を1つ好きに選んで解決できる(ターンプレーヤーの能力が無かったら、非ターンプレーヤーが能力を1つ選ぶ)。スタック方式やキュー方式のTCGみたいに解決領域に置かれた順番は関係ない。
ここで重要なのは、能力を1つ選んだら、またチェックタイミングが発生し、キャンセルの使用が可能になるということ。
だから、相手が「キャンセルしません」等と言って能力使用タイミングになったからと言って、2つの自動技が両方ともキャンセルされずに通る事を意味しない。
そのまま何も考えず「マシン“シャンタッカー”ニャル子」のエントリースパークを解決してベンチに移動してリングを更新してしまうと、相手はリングインしたカードを見て「浴衣のニャル子」の自動技をキャンセルするか選ぶ事が可能となってしまう。
このケースでは、「浴衣のニャル子」の自動技の解決を明確に宣言した後、再度キャンセルしないか確認してから、「マシン“シャンタッカー”ニャル子」の自動技を解決するのが、トラブルの少ない処理方法だと思う。

ところで、この技名は『いいなり! あいぶれーしょん』の作者の中嶋ちずなさんから怒られないのだろうか?

■「“アダムとイブ”ニャル子」

ベンチからリングに移動する自動技。
パートナーである「浴衣のニャル子」がベンチにいる状態で、リングの「“アダムとイブ”ニャル子」をベンチに降ろすと、リングにエントリーした<ニャルラトホテプ>がレベル2以下なら自動技が起動してリングに戻る。この時、「浴衣のニャル子」の自動技が2回起動するからリングに戻った「“アダムとイブ”ニャル子」は攻撃力が+1000されて4000となる。
多くのエネルギーを消費する割りに微妙な成果だと思う。

むしろ真価は、ベンチに居て相手のターンを迎えた場合だと思う。つまり、上記のプレイングをしてエントリーした<ニャルラトホテプ>がレベル3以上で不発だった場合の裏のターン。
レベル2以下だと耐久力が6000未満のカードが多いだろうから、「“アダムとイブ”ニャル子」と入れ替えることで、擬似的に耐久力を上げる事ができる。
しかも、入れ替えても良いだから、相手の場を見て、入れ替えてもリタイアに送られるカードの枚数が変わらないなら、入れ替えない事も選択できる。

単体で見ると微妙だが、ベンチが空き易いデッキなら利用価値があるのでは無いだろうか?
昨日公開された「“碧いSAN瑚礁”ニャル子」以外にも、ベンチを空けられる効果を持った<ニャルラトホテプ>が何枚かあるなら、投入する価値が出てくるだろう。

【“ニャルラトホテプ”を含む称号】

勘違いしていて昨日はスルーしていたけど、称号が<ニャルラトホテプ>のニャル子さんの技の効果が参照するのは、称号<ニャルラトホテプ>ではなく、“ニャルラトホテプ”を含む称号。
原作的にも原典的にも、“ニャルラトホテプ”と言う文言を含む他の称号って想定しずらいんだよな。
あるとすれば、<ニャルラトホテプ星人><クトゥグア星人><ハスター星人>って称号で、クー子とハス太君は“星人”を含む称号を参照してシナジーするとか。