ユーザの『空気』

TCGってのはコミュニケーションツールである。
特に、原作のあるTCGだと、同じタイトルを好きな人同士がTCGで知り合って、話が盛り上がるような事も多い。
俺的に、WSでは『アイドルマスター』がそういうタイトルだったし、Vスパークでは『シスタープリンセス』がそう言うタイトルになる。
個人的には『ベイビープリンセス』も好きなのだが、残念ながらべびプリ好きなVスパークのプレーヤーとはあまり知り合えていない。『マリッジロワイヤル』に関しては、残念ながらキャラクターの年齢層が高くて俺の趣味に合わなかった。
でも俺は、他のプレーヤーの前でマリロワの悪口は言わない。
特定の作品が好きで原作付きのTCGを始めた人間だから、自分の好きな作品を悪く言われると気分を害する事を良く知っているから。
他のプレーヤーも同じだと思う。
だから、萌え系を前面に押し出したTCGなら、安心して遊べる。
そう認識していた。

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ところで、世の中には「萌え系」って物が嫌いな輩が存在する訳で。
別に嫌いなのは構わないけど、同じコミュニティ内で、萌え系が好きな人の心情を踏みにじるような好意をするのは、人間としてどうかと思う。
今までで酷かったのはD0。
例えば、無限回収グランプリで七瀬葵さんのイラストのカードを集めて1位になった人が、その事だけで叩かれた。その人は名前が晒され、割と長く粘着されていた。
そう言う人間がD0内に居るって言うだけで、D0に対するモチベーションが下がる。
この件に関しては、ブロッコリーにも責任がある。
D0は当初、萌えとは無縁な、スタイリッシュな格好良さを前に押し出してきていた。
売り上げが低迷したから、萌え要素を投入した訳だが、そりゃ、萌えが嫌いで、そう言う要素がないからD0を始めた人間にとっては、面白くない話ではある。

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現在、俺が手を出したVスパークは、キャッチコピーが「歴代のヒロインたちが集う夢のカードゲームが今、始まる」「あなたのヒロインたちが物語を奏でるTCG、それがヴィクトリースパーク!」とあり、萌え系を前面に押し出したTCGなので、自分の好きな作品を悪く言われると気分を害するような懸念なく、始められるTCGだと認識していた。
が、実際に大会に参加してみると、一部のプレーヤーから違和感が感じられた。

Vスパークのティザーサイトとか、Vスパークの広告とか、Vスパークのオフィシャルサイトをとか見てもほとんど判らない情報なのだが、Vスパークはブシロード社製の他製品『サンデーVSマガジン』と同じルールである。サンマガのオフィシャルサイトでのみ告知されていたが、両製品を併せたレギュレーションも構想されているらしい。(現在は削除された?)
そう言う理由から、Vスパーク参戦タイトルに興味の無いサンマガプレーヤーがVスパークの大会に参加していた訳である。
別にさ「参戦タイトルに興味ない人は原作付TCGをやっちゃ駄目」なんてルールは無いから、参加すること自体は問題ないんだよ。けどさ、参戦タイトルや、参戦タイトルのファンに対して敬意を欠く態度っては、頂けない訳ですよ。
ぶっちゃけ、トライアル大会時代に、そう言う空気の悪い大会にブチ当たってしまって、俺はモチベーションを相当もがれた。
知り合いのシスプリ好きが、「サンマガのVスパークカップに、プロもが欲しくて、Vスパークのトライアルデッキを持って参加したら、レギュレーション違うって言われたけど、サンマガプレーヤーからデッキを貸してもらって参加できた」と言うハートフルな話を聞いていただけに、ちょっとショックでしたね。

下手すると、VスパークはD0と同じことが起こるかもしれない。
サンマガとVスパークを混ぜるレギュレーションは推奨しないほうが、お互いのユーザの為かも知れない。*1

*1:俺個人は、他TCGのユーザ同士や、同じTCGをプレイしてるユーザ間でも、他にプレイしてるTCGの違いによって対立を煽る様な行為は好きではない。が、それでも、書かざるを得ないと言う事から、ブシロード様には問題の深刻さを汲み取って欲しい。