俺はお前をアレフ・ゼロ

『ゼノンのパラドックス』ってのは時間や距離を無限に分割するからパラドックスに陥っている。
数直線を書いたとして、0と1の間には無限の有理数がある。けど、0から数直線をなぞって行けば1にたどり着く。
アクエリは『ゼノンのパラドックス』には陥らないって話。
何の話かと言うと、2chで話題になっているQA-1576の事。

ノーライフクィーン“リース・メリディアーナ”(0968)
ノーライフクィーン“リース・メリディアーナ”(0972)
QA-1576
「ノーライフクィーン“リース・メリディアーナ”」がバインド0の状態で、持続する効果によって耐久力が0になった場合 、バインドで場に残すことは可能なのでしょうか?また、場に残すことが可能な場合、どのように処理するのでしょか? (2007/04/10更新)
可能です。その場合、バインドのコストを支払い続けることになります。バインドの処理はレスポンスで行う行為ではないので、コストを支払い続けながら、通常のゲームを行うことが可能です。

耐久力0のキャラクターが捨て札される判定は、いつ発生して、それは何回発生するのかは、実は明確になっていない。
しかし、この判定は常に行われていて、1つの効果を解決している最中や、1つの効果を解決して次の効果を解決する前の間に、無限の回数が発生していると考えてよいだろう。根拠はないが。
この判定が有限の回数しか発生しないとなると、バインド1を持ったキャラクターが、何らかの効果による限定された期間で耐久力0になった際、効果が切れるまでの間にバインドを行い続けて捨て札になるのを回避する事が可能になってしまう可能性が残ってしまう。


「1つの宣言が解決される度に1回、耐久力0のキャラクターを捨て札する判定が発生する」と仮定する。
プレーヤーAが支配するパワー5でバインド1のキャラクターが、プレーヤーBの使う効果時間がメインフェーズ終了時までのカードで耐久力0となった場合。
このカードの解決後にAは1回目のバインドを使用。その後、Bは何か4回の宣言を解決しないと、このキャラクターは捨て札にならない。
だから、Bは支配キャラクターでアタック宣言を行う。Aはガード宣言を行う。この解決で2回目・3回目のバインドが使用された。
さらに、Bはもう1回アタック宣言を行う。Aもガード宣言を行う。この解決で5回目・6回目のバインドが使用された。これでAのバインド1キャラはパワーが0になった。
ここでようやくBはメインフェーズの終了を宣言。この宣言の解決で耐久力0のキャラクターが捨て札される事になり、パワー0なのでバインドできずに、やっと捨て札にできるようになる。

だから、この判定は無限の回数だけ行われなければ成らない。
「コストを支払い続けながら、通常のゲームを行うことが可能です。」と言う、一聞するとギャクにしか聞こえない裁定も、次のように解釈すると不自然では無いと考えられる。
「バインド0の使用は、カードのゾーン移動を伴わないので、無限に実行可能。宣言を省略してよい」
「判定前と判定後で場が変わらない判定が無限に発生する場合、その判定は行わない」
この解釈に根拠はないが。

ちなみに、今日の表題は俺の高校で一部に流行ったギャク。指導要領が代わって教わらないかもしれないから補足すると、『アレフ』ってのは無限の「濃度」を表す単位。

何でコンピュータは複数のプログラムを同時動作できるのか?

実は、CUPって基本的に1つの動作しかできない。
また、プログラムって奴も、同時に1つの事しか行わない。1本道をずーと走る設計になる。途中で2つの動作を同時進行する事は無い。
しかし、今のPCは複数のプログラムを同時進行させているように見える。
これは、1つのプログラムを「タスク」とか「ジョブ」とか呼ばれる単位に分割し、分割された単位を交互に実行する事で、複数のプログラムが同時に走っているように見せているのだ。
また、CPUが2つ載っていれば、2つのCPUが別々のプログラムを実行する事は可能だ。
もし、
 A:「アクエリの通常のゲーム進行を行う」
 B:「耐久力0のキャラクターがあったら捨て札する。そのキャラクターがバインドを持っていたらバインドを処理する」
の2つのプログラムがあった場合、今のPCなら2つを同時進行する事ができる。
Aの処理の中にBが組み込まれていたら、Bの部分で無限ループを起こしてAの進行が停止してしまう状況でも、QA-1576のようにAとBを別々に動かせばAの進行が止まることは無い。
しかし、Bの判定回数が有限回となってしまい、Aの処理に比べてBの処理が極端に遅ければ、バインドが1以上のキャラクターが《夏休み》辺りの効果で耐久力0となってしまったけど、《夏休み》の効果が切れるまで生き残ってしまう現象が発生する可能性は否めない。
つまり、こんな感じ
α「《夏休み》を使用します。そこのパワーが2の《魔法部員》は3体とも耐久力0になります」
β「了解しました。QA-1576に『バインドの処理はレスポンスで行う行為ではないので、コストを支払い続けながら、通常のゲームを行うことが可能です。』とあるので、バインドの処理をしていますが、気にせず通常のゲームを進行させてください。」
α「では、《魔法部員》3体の処理が終るまで通常のゲームを行うのを待ちます。
β「ヘイ、ジャッジ!!対戦相手が遅延行為をしてます!!!
いや、アナログゲームのルール処理はプログラム化できないとならない、なんて法律は無いから、特に問題はないんだけどね。