捨て札置き場からカードを持ってくるXコストのエフェクト

更新情報を運営してるK@さんの日記で触れられている話題です。

0コストでの使用宣言ができないと言う裁定の根拠はQA-1377となります。

QA-1377
「スペルリーダー“マギナ・マグス”」のエフェクト『X:目標の≪あなたの捨て札置き場の、必要ファクターがX以下のファストカード1枚≫を、あなたの手札に戻す。』を、X=0で使用宣言することは可能でしょうか? (2005/11/08更新)
デッキに適正な対象となりうるカードが入っていた場合は可能です。

つまり、現環境に存在するファストカード・プロジェクトカードのファクター数の最低値は1ですので、X=0ではデッキに適正な対象となりうるカードは入り得ないので宣言できません。

また、宣言の手順が「使用宣言⇒捨て札置き場の確認⇒目標の決定⇒コストの支払い」という順番となる裁定については、ルールサマリーが根拠です。

 2-2.捨て札置き場のカードを対象とする効果
捨て札置き場のカードを対象とする効果を持つカード、エフェクト、アビリティ等の使用宣言を行う場合、捨て札置き場のカード内容の確認をまず行ってから、他の使用宣言に伴うコストの支払いや対象の宣言を行うことができます。
この時確認した捨て札置き場の内容は、対戦相手が確認することはできません。

ここまではルールで決まっている事だ。フロアジャッジに違う裁定を出されたら、ヘッドジャッジに即上告しないとならない。また、マギナサイクルを使うなら把握しておかないとならない情報だろう。

問題は、QA-1377がルールサマリーの2-2より前に出ている事だ。これで、若干の食い違いが産まれる。
QA-1377によれは、マギナのエフェクトはデッキに1ファクターのファストが入っていれば、X=1で使用宣言するのがリーガルになる。
だが、2-2によってコストを指定する前に使用宣言が可能となった。パワーカードが1枚以上挿されているなら、使用宣言して捨て札置き場を確認した後、目標に取りたいカードが無い事にするのも可能だと考えられる。否定する根拠が今の所はみつからない。
故意じゃない仮定して、この種のエフェクトを使用宣言して、目標に取れるカードが無かった場合の処理ってルールで明確にされていない。
1度、捨て札置き場を確認した後にやったら、故意としてフロアルールに従った対処がされるのだろうけど。

ちなみに、相手がX=1で使用宣言した際、ジャッジを呼んでQA-1377を根拠に相手のデッキに1ファクターの目標となるカードが入っているか確認を仰ぐのは可だろう。で、相手緒デッキに入っていないなら、故意のプレイミスとして相応の注意・警告が相手に与えられる可能性が有る。もっとも、これを逆用すると自分がフロアルール違反で注意・警告を与えられるけどな。

まぁ、俺は今更「捨て札置き場の確認を自由にしろ」とは言わないが、何らかのポリシーから捨て札置き場の確認を不可にしているなら、それでルール上の不都合が起きないようにして欲しいかと。