圧縮刹那式はデザイナーズデッキか否か?

デザイナーズデッキと言うのはMTGから輸入されて来た言葉で、エキスパンションをデザインする際に、開発スタッフが「こんなデッキが作られるだろう」って想定していたデッキの事。
ブロッコリーから遠まわしに「7th決勝まで3ターンキル(5回に1回くらいは2ターンキルにもなるよ)を放置する」って言われてしまった圧縮刹那式ですが、
http://www.aquarian-age.org/news/main.html#071101
自分の認識では、圧縮刹那式はデザイナーが意図しない動きをしてるデッキ、つまりデザイナーズデッキではないと言う判断だった。簡単に思いつく対策が、「十字払」「魔神転生」なんだけど、「鳴弦の儀」や「喝破」でパワーカードを吹き飛ばしてしまえば使えない。そこまで凶悪なデッキに成るとは想定していなかったと考えていた。
http://diarynote.jp/d/65764/20060702.html
「恋人たちの協奏曲」は、変則的な発売方法だった為かユーザによるテストプレイの募集は行われなかったもの、ジャッジML上でブロッコリーカードゲーム課の寺田さんから「開発スタッフによるテストプレイは行われていた」との発言はあった。

式神刹那式への対応に対する議論の中で、「りせっとちゃん」「ツインスター“茜と葵”」「タイムリーパー“千頭さとり”」に対してエラッタが出た際をモデルケースに、『現段階で対応は早計、大会の結果を見てからで良い』と言う意見もあった。確かに、デザイナーズデッキに対する対応の話なら正論だろう。
自分は、圧縮刹那式の性能の高さはデザイナーの予想を越えていたと言う意味でデザイナーズデッキじゃないと考えていた。だから、対応のモデルケースは
・「六道辻」+「ロケットブースター」
・「スケイルドラグーン」+「クローニング」
・「瑪瑙」+「テレパシー」
・「デメテル」+「マリオネットタイド」
・「ドレス」+「服部忍」
辺りのコンボへの対応と同じになると考えていた。つまり、大会の結果を待たずして対応されるべきだと考えていた。
ジャッジMLへ最初に投げたメールの前提は、デザイナーズデッキではないと言う認識だった。

「恋人たちの協奏曲」が発売された後のSaga3スタイルでは、
2〜3ターン目に『大払祝詞』などのドローカード連発から
巨大な『式神刹那式』をプレイするデッキタイプが成立してます。
『十字払』『魔神転生』・『日照り』・精神攻撃キャラなどの対策も、
『鳴弦の儀』『喝破』『呪縛』『荼吉尼天経』などのカードで
対応され、有効に機能できないようです。

このようなデッキは、対戦格闘ゲームにおける『ハメ』と同等のバグだと
受け止めているのですが、意図してデザインされたものなのでしょうか?
意図してないのでしたら
、早急に対応して欲しいと思います。
強い弱いの問題でなく、対戦型のTCGとしての興が削がれます。

デザイナーズデッキだとしたら、2割ほどの確率で発生すると言われている2ターンキルに対しても有効な対処法が有ると言うことになる。先攻取られた場合の2ターンキル発動だと、後攻側がアクセスできるカード枚数は平均的して12枚(初手7枚、1ターン目に1枚ドロー、ドローキャラ1体支配して、相手が「大祓祝詞」2回打つとしたら4枚ドロー)。1ファクターのカードに限られるんだけど、4枚積んだとして引ける期待値は0.8枚。
1ファクターで打てるファストの対抗カードが2種類以上環境に存在してる事になる。
1枚は「羅傲」だとして、もう1枚を探す事がユーザに求められて居るって事だ。頑張ろう。

正直なところを言うとデザイナーの判断とは別に、販社であるブロッコリーがこの手の対戦ゲームに成っていない状況に対して何らかの判断を下して欲しかった。ブロッコリーはアクエリだけじゃなくて、D0やLyceeも手がけている。アクエリで失策すれば、それはD0やLyceeを新規に始める場合の判断基準にも影響する。つまり「アクエリで2ターンキル・3ターンキルが放置されてるって事は、D0やLyceeも放置される可能性も高く、手を出すのは辞めておくか」と言う判断がされるって事。
Lyceeは去年のGP1直後に大量エラッタを出し、かなりの数のユーザを失った。原因は、エラッタによるプレイアビリティの低下。「エラッタ出したカードが使いにくいから交換しろ」て意見は結構出ていた。で、この失敗を受けてアクエリとD0では「今後、エラッタを出すカードは交換に応じる」と言う方針を打ち出した。
Lyceeでの失敗が、アクエリやD0で活かされました、と言うのは良い話で終るけど、当のLyceeはユーザを失っている。その後、LyceeTYPE-MOONオーガストの参戦によりユーザを回復したが、このような起死回生の手段がアクエリには残されているのか?