フロアルール制定

ようやく、フロアルールが制定された。
アクエリでフロアルール制定の話に関して、今年の4月にジャッジMLで意見募集があり、それ以降、音沙汰無しであった為「本当にフロアルールを制定する気があるのか、ガス抜き目的で意見だけ募集したんじゃないか」という不安が打ち消せなかった。
D0のちゃんとしたフロアルールを見た後、「D0のフロアルールをアクエリにも採用して欲しい」って意見も出した。意見交換会の際にも上げたが、寺田氏から「中井まれかつ氏と協議して、アクエリ用にフロアルールを準備している」と言う趣旨の発言があった。

確かに内容に足りない部分があるのは事実だ。「まるで小学校の遠足のしおりだ」という指摘は、その通りである。が、それは後々から補えば良い話。とりあえずは、今まで明文化されていなかった部分が明文化された事は評価してよいと思う。

正直言って、明文化されなければ、例えば反ったSPのような「裏にした状態でも、表面の内容が判別できるようなマーキング(印)のついたカード」が使用できないって事も分からない。カードの上下・スリーブに入れる際の上下も統一しないとならない事も分からない。偵察行為をしてはいけない事も分からない。観戦中にプレイヤーの不正を発見した場合はジャッジに報告して良い事も分からない。予めカードをカード種類ごとに分けてからシャッフルすると積み込みになる事も分からない。
TCGはアクエリしかやった事の無いプレーヤーは、目に付いた際に各地のジャッジが指導して初めてやっては行けない事だと分かる。良い悪いの判別は地域・お店によって異なってくる場合もある。それに統一された基準が示されると言う事にも意味がある。

語尾が統一されていない事からロジックの記述に見えず、ルールを定める文章としては不適切な観が否めない。記述されているルールがどの程度まで守らなければならないかという重要度の位置付けが文学的な表現になってしまっており、守らなくても良いように受け取れる記述があるのは残念だ。MtGやD0だと罰則に段階が付けられていて「この場合はこの罰則」と言う対応付けがなされており、デジタルだ。この点は見習って欲しかったと思う。

具体的に「何をしたらどうなる」と言う部分に欠ける点については、ジャッジのガイドラインの制定が補ってくれると信じたい。