『這いよれ!ニャル子さんW』ブースターパック感想

まず、前回のEXブースターでキャラ単を組めなかったクー子とハス太君のキャラ単が組めるようになっているのは好評価。
原作でも11巻でヒロインに昇格した暮井珠緒のキャラ単が組めるのも良いと思う。暮井珠緒に関しては、11巻の展開のせいで一部に狂信的なアンチが存在するけど、『ロウきゅーぶ!』の荻山葵みたいな需要の読めてない誰得追加キャラって訳では無いから、一般的な『這いよれ!ニャル子さん』の読者には受け入れらているので、キャラ単が組めて問題が無いだろう。
この辺の違いは、読者が作品に求めている物の違いだろう。『ロウきゅーぶ!』の読者は小学生キャラへの萌えを求めている人が大半だから高校生キャラだと反感を買うが、『這いよれ!ニャル子さん』の読者は人外キャラへの萌えを求めている人は少ないから反感をあまり買わない。
むしろ、『這いよれ!ニャル子さん』の読者は、クトゥルフ物で萌えを描くコンセプトから来るギャップの面白さや、作品中にちりばめられた数多くのパロディを求めている。
で、Vスパークのカード化によってパロディ部分がどう昇華されているか。
今期アニメのOPに、登場人物がそれぞれ仮面ライダーの変身ポーズを取っているカットがある。このカットをイラストに使用したカードに「技の1号 ニャル子」「力の2号 クー子」「ダブルタイフーン ハス太」などと、それぞれの変身ポーズに対応したライダーに関連したカード名が付けられている。
これは、原作やアニメに登場しない文言であり、Vスパーク独自のパロディネタと言って良いだろう。
こう言うカードの存在は、原作ファンとして好ましい物だと思う。
欲を言えばこう言うTCG独自のパロディを盛り込んだカードをもっと増やして欲しかった。